誕生日 ページ8
ｶﾞﾁｬ
あやね「あ！！どこ行ってたのよ！！心配したじゃない！！まったくもう！！！」
碧「…寝てたし、置き手紙って言うか勝手に使うのも……。」
千鶴「そういう問題じゃねーよ。(汗」
爽子「でも、本当によかった…。」
…懐かしい……
ずっと一人だったから、心配されなかったし
親戚の人なんて、面倒事に巻き込まれたくなかったから
心配なんてしなかった
関わろうともしなかった
嗚呼、もうずっと…この空間に居たい
ﾎﾟﾝｯ
碧「…？」
頭に手置かれた、誰だろう…
あ、龍
碧「何？」
龍「なんか、悲しそうにしてたから。」
碧「！そう、ありがとう大丈夫。」
龍「ン。」
…龍の手は大きくて、ゴツゴツしてる
男子はみんなだろうけど
なんだろう、お父さんに似てる
昔は…こうやって頭に手をのせてたなぁ
碧「迷惑かけてごめん、大丈夫だから。」
龍「それは千鶴たちに言ってくれ。」
碧「迷惑かけてごめん、大丈夫だから。」
あやね/千鶴「そのまんまかよ！！」
碧「だって…めんどいしね。」
爽子「そういえば、どうしていなかったの？」
碧「外出て、朝陽見てた。」
千鶴「じーちゃんかよ。」
碧「約束してたの、家族と。」
風早「碧の家族って？」
碧「死んだ。」
みんな「！」
碧「…お母さんは白血病、お父さんは交通事故、妹は脳腫瘍
私たちは、家族の誰かが誕生日だったら一緒に
朝陽を見ようって約束してたの。」
風早「碧、ごめん。」
碧「いい。」
あやね「てことは、今日は誰かの誕生日だったの？」
碧「私。」
みんな「…えー！！！」
龍「誕生日、おめでと
…らーめん食べr((「朝から何食わせんだよ！！」
碧「みんなで一緒にいれた、それがプレゼント
だから、いらない。」
みんな「…。」
碧「あ、そろそろ帰るね邪魔しました。」
ﾊﾞﾀﾝ
誰かに家族のことを話したのはいつぶりだろう
いや、誰にも話していなかったな
あの人たちは…なぜか、話していいと思った
人の魅力ってやつか
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作者名：暁の雨 | 作成日時：2016年5月26日 23時
