学校 ページ2
碧「いってきます。」
バタン
お母さんとお父さんと妹は
死んだ。
お母さんは白血病。
お父さんは交通事故。
妹の佳穗は脳腫瘍。
だから私は一人。
葬式の日何故か
涙が出なかった。
ただ思ったのは、
一人ぼっちになった、
それだけだった。
幸せ立った、
出掛けるとき、帰ってきたとき、
返事が帰ってきた。
いってらっしゃい、おかえり。
その声はもう聞けない。
コンコン
碧「失礼します、白石です。」
?「お、お前か。」
髪がとんがってる。
?「俺は副担任だったが、今は担任だ。
荒井 一市。ピンでいいぞ!」
とんがってるからなのか?
碧「よろしくお願いします、白石 碧です。」
ピン「タメ口で良いぞ〜。」
碧「はあ、わかった。」
ピン「呼んだら、入ってこい。」
碧「ん。」
不思議な人。
人を惹き付ける力がある。
だから、タメ口で良いと言われても
遠慮無しで、言えたのか。
ピン「入ってこい!」
そのまんま。
ガラッ
スタスタ
碧「白石 碧です。」
シーン
一同「それだけ?!」
碧「じゃあ、タメ口で。」
ピン「お前の席はァ、龍の隣だ!」
碧「龍って誰?」
ピン「あの坊主だ!」
碧「わかりました。」
ガタン
なんか、個性的。
眠い、寝よ。
「ぃ・・・ぉい・・・。」
うるさい。
ピン「起きろ!」
パシィンッ
碧「痛い、起きてます。」
ピン「寝てただろ!龍とにてんなぁ。」
碧「似てない。おやすみ。」
ピン「寝んな!」
パシィンッ
碧「痛い、暴力反対。」
ピン「寝ようとするからだ!」
碧「眠いもん。」
ピン「この問題を解け!」
碧「X=3。」
ピン「せ、正解!」
一同「すげえ!」
キーンコーンカーンコーン
移動教室か
わかんない
ぁ!
碧「ね、君達。」
?「何?」
?「さあ?」
?「は、はい!」
碧「場所わからないの、一緒に行って良い?」
?「いいよ!」
?「仲良くなる良い機会だし。」
?「もちろんです!」
碧「名前何て言うの?」
?「あたしは吉田 千鶴!」
?「矢野 あやね。」
?「く、黒沼 爽子です!」
碧「覚えた。」
千鶴「早!」
あやね「へー、呼んでみて。」
碧「千鶴、あやね、爽子。」
あやね「最後に言ったのもう一回!」
碧「?爽子。」
爽子「あ、りがとう!」
碧「ん。」
千鶴「そうやって返事するの、龍と
おんなじ!」
碧「龍?隣の?」
千鶴「うん!あ、龍〜!」
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作者名:暁の雨 | 作成日時:2016年5月26日 23時