【MASHLE】マッシュと兄【男主】

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超難関学校＿＿＿＿イーストン魔法学校

編入試験当日







俺は今日、家族の意志を紡いで必ず合格しなければいけない









...そのはずだったんだが






ガシャガシャガシャガシャ

｢ふんふんふんふん｣





隣でダンベルを振り回す弟の姿を見て目が虚ろになる。



人生って、ほんと何あるかわかんないよね。






まあ、街に出た時なんやかんやあって弟も一緒に試験を受けることとなったのだ。(一話参照)



...兄ちゃん初めて知ったぞ、お前があんなに強いなんて。(一話参照)







でもまあ、ここは魔法学校だ。


いくら強くたって、魔法が使えなければ不利になることの方が多いだろう。


マッシュのこれからを考えれば、自力で合格して欲しいものだが...
困ったその時がきたら兄ちゃんが全力で支えてやろう。




いろいろと決意を固め、ギュッと拳を握りしめた時
トントンと肩を叩かれた。


｢兄ちゃん見て。

兄ちゃんと同じアザ。｣



自身の左頬を指さし、嬉しそうにふにゃっと笑うマッシュ。


何だこの可愛い生き物。

今日だけで何回も聞いたよそれ。可愛い。



マッシュの本物そっくり作られたアザは｢兄ちゃんと同じアザがいい｣という可愛い要望から俺と全く同じ形、位置である。可愛い。




『可愛いなぁマッシュは』

最早可愛いの暴力である。YES守るべき存在。


ヨシヨシと左頬を撫でれば、擽ったそうに目を細めた。可愛い。















｢初めまして諸君｣




瞬間、凛とした声が会場を制す。





ああ、これから始まるんだ。



"俺たちの運命を決める試験"が










｢兄ちゃんが落ちたら俺も落ちよっと｣
『こら』

縁起でもないこと言わないの。

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