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マッシュは、俺たちを目視すると目を見開いた。
「あらら、参ったね」
最悪なタイミングだ。
俺に覆いかぶさるキャベルに
服が醜く乱れる俺。
これは違うんだッと、マッシュに説明したくも
男の魔法で口が思うように動かない。
終わった。弟に幻滅されてしまう。
こんな兄世界一カッコ悪すぎだろ。
「弟君、こういうのは邪魔しちゃいけないんだよ」
キャベルは大きなため息をつくと、マッシュに笑いかけた。
「...兄ちゃんに何しようとしてるんですか」
いつもより低い怒りを孕んだ声に目を見張る。
マッシュ...?
「見て分からない?
今お取り込み中なんだ。」
キャベルは、俺の上半身を持ち上げると
マッシュにわざと見せつけるように、胸元を撫でた。
『ッふぁ....ッ』
妙にいやらしい手つきが、快感を刺激した。
ガクッと力が抜け、キャベルに凭れかかれば
耳元に息がかかる。
「ほら、子供はさっさと戻って_____」
バキャッッッ
瞬間、扉が粉砕した。
あちらこちらにドアの破片が飛び散る。
あ、これは_____
「離れろ」
マッシュの色のない声がピシャリと通る。
_____相当怒っている気がする。
瞬間、自由になる口
『ッマッシュ、だめだ!!』
この男は、身分を利用して俺らを弄ぶ気だ。
マッシュがキレて手を出せば、この男の狙い通りの退学になってしまう。
...それがコイツの狙い
『絶対に手を出すなよ
良い子だから、部屋に戻れ』
できるだけ、心配かけないように笑う。
ああ、これじゃあ合意の上での状況だと思われるかな...。
失望されて、明日からマッシュに避けられたら生きていけねぇ。
「はぁ、しょーもな。」
しかしキャベルは俺を叩きつけるようにベッドに倒すと
興味が無くなったように部屋から出ていこうとした。
「ドア壊されて、プライバシーもクソもない状況で何しろって言うんだ。
ッチ
僕は他の部屋に止まる。明日までに直しとけよ。」
そう言ってわざとマッシュに肩をぶつけ出ていった。
...助かった...のか?
まさかの展開に頭が混乱する
『ごめんマッシュ
実は_____』
とりあえずホッと胸を撫で下ろし、事情を説明しようと身を起こす。
しかし次の瞬間、視界がグルンと回転した。
「兄ちゃん」
何で今度は弟が俺を押し倒しているのか誰か説明して欲しい
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点P(プロフ) - みんちょさん» コメントがもうモチベあげる天才なのよ...、嬉しすぎてにやけ通り越して号泣もんです。嬉しい言葉ありがとうございますッ糧になります美味しい美味しい😭😭😭♥️ (5月4日 0時) (レス) @page24 id: 2cf94a5c8d (このIDを非表示/違反報告)
みんちょ - すげぇ投稿されてる!!!うれすぃー!もう絡みが最高求めてた作品です…!!頑張ってください💪 (5月3日 15時) (レス) @page23 id: 9a6e8a15b0 (このIDを非表示/違反報告)
点P(プロフ) - ありさんさん» いやぁ、更新遅くなって土下座ヘッドバン状態です😇でも、見てくださる読者様に感動してこちらも土下座案件です。そして、コメントくださるありさんにいつも土下座状態です。愛です。 (5月3日 9時) (レス) id: 2cf94a5c8d (このIDを非表示/違反報告)
点P(プロフ) - 人間さん» うええええこちらこそ読んでいただきありがとうございますです🥲♥️そして、感想いつもありがとうございます🥹♥️これからも頑張りますぞ! (5月3日 9時) (レス) id: 2cf94a5c8d (このIDを非表示/違反報告)
ありさん(プロフ) - お久しぶりの更新ですね!!とっても面白かったです!!!これからもよろしくお願いします!!! (5月3日 4時) (レス) @page23 id: d57e220c95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:点P | 作成日時:2024年3月21日 15時