赤い人 ページ2
私のお家は「禍野」と呼ばれてる
らしい
私はその言葉が嫌いだった...
禍野だなんて可愛いくもない
私の世界はここが全て...
それを全否定されたようで
なぜかとても悲しい
それでも、どこからか現れる「人間」が
私は好きだった
不思議なものを持ってるんだもの
それの一つ一つに名前があって
とても素敵...
これはどう作ったのか、
これは誰が名付けたのか、
何も無い私の世界に彩を与えてくれる
とても大好きなもの
「.......ねぇ、貴方、それは何.....？」
さっきの男が走った先にあの子はいた
人間のように話さないし、人間のように動かない
その子達は人間とは違うけど、
醜くはない...
その子は両手に何かを持っていた
聞くまでもなく、私はそれが何か知っている
でも、知らないふりをする...
「ｷｷﾞ...ｷﾞ」
その子はそれを私に差し出した
「いらない...」
私はその子から目をそらす
醜くはない...穢らわしくもない...
だけど
いらないの
今日初めて見つけたものは何も無かった...
今日お話出来たのもあの人が最後...
私は大きな岩の下に入る
歩き疲れたわけでもなく、
眠くなったわけでもなく、
瞼をそっと閉じる
無音で静かすぎる私の世界は...
居心地がよく
寂しい場所だった
「パリッ...」
なに...？
目を開け音がした方を見上げる
「パリッ...ピキッ...」
目を細めれば空に小さな亀裂がはいっていた
なに、なんなの？
逆撫でされたような震え
現状を掴めないまま私は上を見上げた
今日も天気は晴れ
気分は最悪
隣にいるのはこの子
そして私の目先には
ルビーのように美しい
赤い人
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猫ポン - ハロハロさんの言う通り、読み返してみると設定がグダグダでした(ｰ ｰ;)今回のは原作でだいぶケガレの存在が明かされているので、しっかりとした設定で書きたいと思います！ご指摘ありがとうございました！！ (2018年11月4日 7時) (
レス) id: 1ddc5b18ff (このIDを非表示/違反報告)
ハロハロ(プロフ) - 『晴明が生まれる前にはケガレなんていないのに居る事になってる』 (2018年11月4日 0時) (レス) id: 9b7b9c40e9 (このIDを非表示/違反報告)
ハロハロ(プロフ) - 『千年後の幸せ』かな？ あの作品は設定がいろいろデタラメだったので今作はキチンと書いてほしいですね。間違いの例『ろくろは島の禍野で発見されたのに本土で発見されたことにされた』『ケガレは陽の気のなかではすぐに死ぬのに死なない』 (2018年11月4日 0時) (レス) id: 9b7b9c40e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫ポン | 作成日時：2018年11月3日 22時
