好きの勇気 (ページ5)

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story.4 ページ5

コビーside

街へ着くと洋風な落ち着きの感じる店や家が中心の噴水を囲むようにして並んでいた

『奥に見える大きな建物がここの海軍支部よ。お腹は空いてる？先にご飯にしましょうか』

そう言うと何やら年季が入っていそうな看板が立てられている店へとはいる

店長｢おお！Aさんお食事かい？後ろの2人は？見ない顔だね｣

『バーグさんこんにちは。昼食を頂こうかと思って。後ろの2人はは私の後輩達よ』

店長｢よく見たら右の子はあの英雄と呼ばれてるコビー大佐じゃないかい？｣

コ｢こんにちは！お邪魔致します！英雄なんてとんでもないですが…｣

僕は、少し申し訳無さそうに頬をかく

店長｢写真よりも随分といい男じゃないか！来てくれて嬉しいよ！いつもの奥の席でいいかい？｣

『大丈夫よ、ありがとう』

店長さんが案内してくれたのは入口のホールより奥のあまり人目につかないテーブル席

『これでも海軍だからあまり目立たない席にいつもしてもらっているの。街の人が気にして食事をするなんて申し訳ないから』

席についてから小声でこっそりと教えてくれた

『このお店の洋食はどれも美味しいの。この2ヶ月ここで沢山食事してすっかり今では常連さんと思われているのよ』

口元を隠しながらふふふっと笑う彼女はとても可愛い

コ｢そうなんですね…！僕はオムライスを頂こうかな…｣

へ｢おれはスパゲティを｣

『私はいつものやつを』

店員｢かしこまりました。少々お待ちください。｣

コ｢いつものやつで通じるくらい通ったんですか…｣

『ふふっ…だから言ったじゃない。"常連さんと思われてる"って』

そうは言ったものの、そんなバーでお酒を頼むようにレストランで頼む人がいるのかと僕は思った

へ｢それにしてもこんなに素敵な店誰かに教えてもらったんですか？｣

『そうね…たまたま通りかかった時に気になってはいたのだけど入るのを躊躇っていたの。だけど街の人があのお店は美味しいからって教えてくれたのよ』

コ,へ｢なるほど………｣

数十分たった頃だろうか、話をしている間にテーブルには頼んだ料理が並んでいた

コ｢ A大佐のは…ビーフシチューとパンですか？｣

『そう。このお店のビーフシチューは私のお母さんが作ってくれた味によく似ているの』

コ｢そうなんですね…とても美味しそう｣

『食べたかったら1口食べる？』

コ｢自分の分がありますので！大大夫ですっ…！｣

『そう？残念』

彼女は口元に手を当ててクスリと笑った──。