好きの勇気 (ページ4)

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コビーside

案の定と言っていいのかガープ中将は｢"1日くらいならゆっくりしてくるといい"｣と言っていたらしい。
あの人はA大佐に何故かとても甘い……。

『海兵達にも休みと伝えた事だし私達も行きましょうか』

へ｢ A 大佐…おれも一緒に行かなきゃ行けないんですか……？｣

『あら、ヘルメッポ少佐は私と一緒に行きたくないのかしら』

ヘルメッポさんを見ながらニヤニヤと笑うA大佐

へ｢いえいえいえ…！断じてそういう訳ではありませんが……！｣

『なら行きましょ？コビー大佐もあなたがいた方がきっと嬉しいはずよ、ねえ？』

と、こっちを見ながら微笑む

コ｢そうですね。観光するなら大人数の方が楽しいです…！｣

『ですって、諦めて一緒に行きましょ？』

へ｢分かりました……｣

彼女は満足したのかニコニコと笑いながら先に桜に囲まれる道を歩き始めた

ヘ｢おい、コビー！｣

何故か小声で話しかけてくるヘルメッポさん

コ｢なんですか？どうかしましたか｣

へ｢なんですか？じゃない！せっかく2人にしてやろうと思ったのに否定しないんだよ…！｣

コ｢いやいや、2人で観光は流石にハードルが高くて………。｣

へ｢おれがいる方が逆に気まずくねぇか…？｣

コ｢何かあったらヘルメッポさんに助けてもらいます!!｣

へ｢おれに任せようとすんな…!!!｣

コソコソと話していると前の方から彼女の声が聞こえてくる

『早くしないと日が暮れちゃうわ。早く行きましょ』

振り返った彼女はそれだけ言ってまた歩き出す
それに追いつくように僕らは小走りでその後ろを追いかけていく

『この桜綺麗でしょう…？街の人達が大切に育てているんですって。最近ここまで満開になった所なの』

と言いながら桜の木を少しだけ撫でる

コ｢とても綺麗ですね。街までの道がまるで桜のトンネルのようで……｣

『ふふっ…そうよね。私はここから見る街もとても好きなのよ』

彼女が立っている隣に立つと桜の木がズラっと並んでいる奥に街のお店や人達が見える

彼女が言うようにここから見る景色はとても平和で、とても素敵だった──。