好きの勇気 (ページ26)

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Aさんside

私は普段から足に着けているホルスターから愛用している銃を取り出す

ド｢へェ…銃手か。腕前はどうなんだかなァ｣

『気になるなら的になってくれてもいいのよ？』

そう言って私は2発の銃弾をドレッドの横にいた男2人の脳天を撃ち抜く

周りの奴らが騒ぎ始める

男1｢お前やりやがったな!?｣

男2｢タダで済むと思うなよ!!｣

『腕前が見たいって言ったのはあなた達の船長さんよ。』

ド｢フハハハ…お前が強いのはよくわかった。おれは強い女が好きだァコロすのは勿体ねェ。どうだ？今仲間になったらコロさないでおいてやる。｣

『仲間…？なるわけないじゃない。冗談も程々にしてちょうだい。』

ド｢おれは海賊だァ…嫌だって言っても欲しいもんは手に入れる男だぜェ……。お前らァ!!この女生け捕りにして船に連れて帰るぞォ!!｣

ドレッドの一声で後ろにいた仲間であろうヤツらがこちらに向かって突進してくる。

『ふっ…バカね。無理よ。』

私はこの状況になるのを待っていた。

『ヴァダヴァロート』

能力を発動させ敵の足元に大きな渦を作り出す

男1｢なんだこれ!!出られねェ！｣

男2｢どんどん飲み込まれていく!!助けてくれェ!!｣

渦に巻き込まれていない仲間たちが助けようと手を伸ばすがこの渦の力に勝てるはずもなく飲み込まれていく。

『ストップ』

胸あたりまで飲まれた状態で能力を止め埋めてやった。

ド｢お前ェ…能力者か……｣

『そうよ。私はウズウズの実の能力者。』

しばらく睨み合っている中ドレッドの後ろから嫌な気配を感じる。
今までの仲間と違う。そう気づいた瞬間その場所から1本のナイフが飛んでくる。
危機一髪で回避することが出来た。

？｢さすがじゃねェか…海軍大佐様ァ……｣

『お前はッ…スーディ!!なぜこんな所にいるのよ!!』

スーディは春島にいる時街を襲ってきた海賊の仲間だ。
あの時唯一取り逃した男。

ス｢あの時はどうも。あの後ここの船長さんに拾われてな｣

ド｢なんだスーディ知り合いの女かァ！しかも海軍大佐だってェ…？｣

『……全員まとめて捕まえてやるわよ。』

ス｢出来るもんならやってみな｣

ニヤニヤしながらスーディがこちらを見てくる

『あの日の続きよ。今回は逃がさないんだから』

ス｢望むところだ｣

私とスーディの間には異様な空気が渦巻いていた───。