好きの勇気 (ページ22)

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コビーside

日の光で目が覚める。僕は何をしていたんだっけ…確か昨日は食事のあとも話を聞かれまくって…そのままここで……

眠たい目を擦り隣を見るとAさんが僕の手を握りながら寝ている

コ｢うっ、うわぁ(ﾓｺﾞﾓｺﾞ｣

驚いて大きな声を出しかけると後ろから口を押えられる
ちらりとそちらを見ると後ろにはサンジさん

サ｢静かにしろ。レディが寝てるんだ。起きたらどうする｣

コ｢すいません……｣

聞くところによると昨日遅くにここへ来てサンジさんがルフィさんを寝かせに行き戻ってきたら仲良く寝ていたらしい。
それにしても……

コ｢なんで僕の手を握って寝てるんですかね…｣

サ｢そんなもん知るか。レディを手を握りながら寝るなんて羨ましい話だ｣

幸せそうに眠る彼女の顔はとても可愛い。優しく頭を撫でてみる

サ｢ここで寝てたら体を痛くするから女子部屋に連れて行ってくれ。ナミさんとロビンちゃんなら起きてるはずだから｣

コ｢分かりました。｣

彼女をおぶって女子部屋に向かい扉を叩く

ナ｢なあにこんな朝から…って、へェ…手を出すにしては早すぎるんじゃない？｣

ニヤニヤしながらこちらを見てくるナミさん

コ｢そんなんじゃないです…上で寝ていたらしくて、ベッドで寝かせて貰ってもいいですか？｣

ナ｢いいわよ下のベッドに寝かせてあげて｣

言われた通り下にあったベッドに優しく彼女を寝かせる
起きる様子はなく子供のようにスヤスヤと眠っている

コ｢可愛いなあ…｣

彼女の顔にかかる髪を少しどかして額にキスを落として頭を撫でる
部屋を出ようと後ろを振り返るとニヤニヤしながらこちらを見てくる2人

ロ｢私たちまだ部屋にいるのよ｣

ナ｢そういう事するんだコビーくんって｣

完全に忘れていた。部屋を出ていったと勘違いしていた。一部始終を見られていた僕は顔を赤くするしか無かった…。

朝食を取っている間も弄られに弄られた

ナ｢寝てる子にそんなことしたらダメよね〜！｣

コ｢な、ナミさん！そんな大きい声で言わなくても……｣

僕が頭を抱えながらナミさんを止めているとキッチンのドアが開く

『おはようございます…ベッド借りてしまったみたいですいません』

まだ眠そうな目を擦りながら部屋へ入ってくるAさん

ル｢A！早くこっち来いよ!!｣

隣の席をぽんぽんと叩いているルフィさんの隣へちょこんと座る彼女
こちらを見たと思えば少し頬を赤くして下を向く

僕の頭の中はハテナで埋め尽くされていた───。