好きの勇気 (ページ20)

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Aさんside

久しぶりにあったからとルフィが船で宴を開いてくれた
テーブルには素敵な料理たち。かくれんぼしている私と話をしている間に作ってたものがこんなに素敵なものになるとはね…

サ｢冷めねェうちに食べるんだな！ルフィはAちゃんの分とるんじゃねェぞ！｣

ル｢でゃいじょぶだぞAのは食わないからな！｣

『ルフィモグモグしながら喋らないの。飲み込んでから喋ってちょうだい』

ル｢Aも早く食べよう！サンジの飯うめェんだ!!｣

リスみたいにほっぺが膨らんでいるルフィ。昔から食いしん坊だけどそこは変わってないのね…

ルフィを横目にサンジくんの作ったご飯を口にする

『美味し…』

サ｢そりゃあ良かった。ルフィが食っちまう前に食べてくれ｣

まあ彼の言っていることも分かる。事実目の前のお皿から料理が消えていく

チラリとコビーくんを見るとナミさんとロビンさんに挟まれて話をしている。
彼が不意にこちらを見て目が合ってしまう。顔を赤くしたかと思えば目を逸らされる。

食事を終えてキッチンを出る追いかけるようにしてルフィが出てきた

ル｢A！サンジがデザートくれたんだ！一緒に食べよう！｣

彼の手には2人分のデザートが握られていた

『いいわね一緒に食べましょうか』

こっち来いと言われついて行くと船首の方へ案内される

ル｢おれの特等席だ！ここ座れ！｣

自分の隣をポンポンと叩きながらこちらを見てくる

『特等席に私を座らせてもいいの？』

ル｢おう！だってAだからな！｣

なんて言って太陽のような笑顔を向けてくる
隣に座るとピッタリくっついてくるルフィ

『昔と同じね。いつも夜になって星を見る時もこんな感じだった』

ル｢そうだな!!おれ、久しぶりにAに会えてめちゃくちゃ嬉しいんだ！｣

『ふふ…私もそうよ。ルフィもおっきくなったわね』

そう言いながらそっと頭を撫でる

ル｢なあA。お前ってコビーのこと好きなのか？｣

『え…なんで？』

何故コビーくんの名前が出てくるの？私何かした…？

ル｢さっき飯食ってる時ずっと見てただろ？だから好きなのかなって思っただけだ！｣

『そう言うルフィは私の事ばっかり見てたの？ふふふっ…』

そう言いながらルフィの方を見ると頬を少し赤らめる

ル｢別にずっと見てたわけじゃねェ！たまたま見ただけだ！//｣

『コビーくんの事ね…多分好きでも彼は私の事なんて多分気にもしてないと思う』

そう、知らないうちに好きになってた───。