秀才1 ページ1
アズールside
クラス替え、それは学生にとっての一大イベントだ。1年間をそのクラスの仲間と一緒に過さなければならない。となると、誰にとっても大切なものだろう。
陸二年目の9月、新しいクラスが発表された。
僕のクラスはC組。同じクラスに目立つ人物はいなかった。強いていえば、あのアジーム家の王子の従者がいるということだけだ。
僕は与えられたクラス名簿を眺めながら、C組へと向かい、教室に入る。
｢あいつも同じクラスか………｣
｢なるべく弱みを握られないようにしなきゃな……｣
僕を見るなり、そんな噂話が聞こえてくる。
陸二年目にして自分が目立った存在という事は重々承知だ。
他人から見た自分にあまり良いイメージはない。けれど、そんなものはどうでも良かった。
大事なのは、契約に利用しやすそうな人間がいるかどうかだ。
僕は自分の席に座り周りを見渡す。どうやら簡単に利用できそうな人間はいないようだ。
僕のユニーク魔法が知れ渡っているのだから、仕方がないといえば仕方が無い。こうなることも想定済みだ。
｢(新しい1年生を利用すればいいだけの事。)｣
これからたくさんの人間の弱みを握れることを想像するだけで口角が上がってしまう。
楽しい一年間になりそうだ。
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あー(プロフ) - 夏美さん» ありがとうございます。期待に添えるように頑張ります。 (2021年3月31日 19時) (
レス) id: 0fc95bbd21 (このIDを非表示/違反報告)
夏美(プロフ) - とっても面白かったです！今後のアズール達との関わり方が気になります。更新頑張ってください！ (2021年3月31日 18時) (レス) id: 585ae669d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あー | 作成日時：2021年3月28日 16時
