Who are you？～夏の匂い～ (ページ31)

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尾「僕、ハイボールで」

GEN「僕も、Aちゃんは？」

じっと眺めていたメニューから顔を上げ

GENさんが私に問いかける

GEN「格好を見る限り、お酒は飲めないね笑」

貴方「オレンジジュースで」

かしこまりました、と店員が個室から出ていく

パタンと扉が締まり1瞬沈黙が流れる

それでもすぐさまGENさんが口を開く

GEN「Aちゃん、僕のこと好きなの？」

急なGENさんの言葉に長い前髪から覗く

尾崎さんの目も少し見開いていた

GEN「あっ、言い方間違えたかも、僕のバンド？って言ったら通じるかなっ」

あぁ、そういうことか、

少しびっくりした私の心臓が一気に冷める

フォーリミは大好き、私の心の支えでもある

それをGENさんに伝えたくて、恐る恐る口を開く

貴方「､､､好きです。フォーリミが奏でる音楽を聴いてると自信が持てるというか、元気になれます。それにGENさんの声が落ち着くというか､､､」

いつの間にか私の口は自分でも驚くぐらい素直になっていて

聞いている尾崎さんとGENさんも少し驚いている

二人の顔を見てはっと我に帰り

急に恥ずかしくなって俯く

GEN「嬉しいな、そう思って貰えると僕も頑張れるよね」

少しはにかみながらも嬉しそうなGENさんをみて

ファンがいうGENさんの「尊い」っていう感じが

すごくわかった気がした

尾「待って、僕を置いていいムード作らないで？」

貴方、GEN「ふふっ」

ちょっと嫉妬気味にいう尾崎さんのことが

少し可愛くてGENさんと笑いあった

それから飲み物が来て料理が来て､､､

尾崎さんとGENさんとたくさん話して笑いあった

私、いつからこんなに人と話せるようになったっけ？

突然GENさんのスマホが鳴り出した