Who are you？～夏の匂い～ (ページ29)

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少し都会になってきた所で

少し高い建物の中に入る。

ちょっとお金持ちが来そうなこのビルは

私の気持ちとは裏腹に煌めいている。

ゴージャスって感じのエレベーターに乗り込んで

尾崎さんが最上階のボタンを押す、

尾「疲れてないかな、大丈夫？」

貴方「大丈夫､､､です。」

尾崎さんの黒い中から少しピンクな優しさが私の心にすごく刺さった。

“ポーン”

という音と同時に扉が開く

そこに見えたのは、この上品できらびやかなビルには似合わない

ちょっとした居酒屋みたいなものだった。

尾「凄いでしょ。」

私がこくりと頷くと

尾崎さんはすこに口角を上にあげて

行こっかと言わんばかりの顔ですたすたと歩き出す。

少し怖い気持ちがあったんだけど、

それでも置いてかれないようにと

一生懸命その後ろを追った。