Who are you？～夏の匂い～ (ページ27)

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尾崎さんは鼻歌をうたいながら私の隣で歩く

駅について電車に乗り、学校の最寄りで降りる

改札を出ると、私の嫌いな日中の世界

眩しい太陽に汚い空気、

見られてもない人の視線が怖くてたまらない

バンっっ！

外の世界に未だ馴染めずとろとろ歩いていると

サラリーマンらしきおじさんがぶつかってきた

ビックリして、余計に怖さが湧き上がる

少しでも誰の目にも入らないように

ちょっとだけ尾崎さんの肩側にくっつき

隠れながら歩く。

少し歩いて学校の前の道に入る

尾「ねえ、そんなプルオーバー着て、暑くないの？」

自分の肩の後ろに私がくっついてるのが

あまり慣れないのか

少し首を後ろの私に向け私の姿を確認しながら

質問をしてくる尾崎さん

貴方「､､､暑くないです」

尾「ふーん」

それで会話は途切れ、

また尾崎さんが鼻歌を歌い始める

～♪

貴方「､､､月の逆襲」

尾「おっ、よく分かったね」

貴方「､､､好きなんです」

尾「ほぉ、嬉しい」

学校の前を通りすぎ、まだ少し明るい

下北沢の商店街へ私達は歩いていった。

でも、義勝にあんな思いさせるなんて､､､

あんなことになるなんて､､､

私ってとことん馬鹿だ。