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夏風が心地いい下北沢を義勝とふたりで歩く
しっかりと繋がれた私の左手は
義勝から伝わる温もりや優しさ
それと、どこかしらからか溢れ出す
深い傷、痛み。
あー、ちがう。これは私のだ。
私の深い傷や痛みを義勝の温もりや優しさで
包み込んでもらってるんだ。
義勝と手を繋いでるだけで、
心が落ち着く。正常になれる。
私らしいってこういう事かな？
合ってるのかな？
ちょっと嬉しそうに隣で歩く義勝を横目に
色んなことを考える
義「結構歩いたね」
という言葉と同時に
ピタリと義勝の足が止まった。
思わず義勝の方を見る
半開きの口には合わない大きく開いた瞳
真正面を見て、驚いた様子
つられて私も前を見る
そこには私とは正反対な感じの
すごく綺麗な女の人が立っていた
女の人も義勝を見てなぜか少し驚いている
だめだ。私こういう勘だけは鋭いんだよね
急に怖くなって義勝の右手をぎゅっと握った
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作者名：まなか | 作成日時：2017年9月17日 23時
