Who are you？～夏の匂い～ (ページ31)

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スタッフさんに流されてどんどん列が流れていく

握手終わった人たちが店の外に出てきてワーワー言ってる

あっという間に私はメンバーが見える位置まで来ていた

でも、私の姿は見られないように

前の人の影に隠れる

どうして隠れるのか自分でもわからない。

あぁ、もうすぐだ。

前の人が握手に向かった所で

バッチり巨匠と目が合う

あっ！って表情の後に優しい笑顔を見せる

私の番が来てはじめは武正さんとの握手

武「ありがとうね！」

貴「応援してます」

私の声は小さくて、弱くて、人の声にかき消されてしまいそうで

でも、ちゃんと聞こえてたのか

武「うん！頑張る！」って。

私の後ろはもういなくて

前の人はさっさと握手終わってしまってて

今はKEYTALK独り占め状態

次は巨匠。

暖かくて大きな手に私の手が包まれる

巨「ほんとに来てくれてありがと！！待ってたぜ！」

またあの優しい笑顔。

何も言い返せずにただコクリと頷く

巨「Aちゃん。ちゃんと覚えてるから。」

その言葉に救われる。

やっぱりほら、夢じゃなかった。

視界が霞みそうになりながら

スタッフさんに流され

八木さんに手を掴まれる

八「Aちゃん！この間はありがと！待ってたああ！」

そう言って笑う。八木さん。

私も笑顔を見せてみる

するととても驚いたのか八木さんが

目を見開く

八「笑った方がもっと可愛い！」

って。

また流されて

貴女「義勝、さん」

原点の中の原点。

義「Aちゃん、ありがとう」

私の手をそっと包んで

ゆっくりお礼を言う

貴女「義勝さん､､､好きです､､､」

ほんとに聞こえるか聞こえないかの私の声

義「ホントはこんな事しないんだけど、特別ね？」

そう言って私の頭をポンポンとしてくれた。

それをメンバー全員が見てたわけで､､､

巨匠と八木さんはせこいとかなんたら言ってて

武正さんは義勝が珍しい！なんて言ってる

でも私は今義勝さんがしてくれた行動が

信じられなくて

涙が止まらない。

夢じゃなかった。それと

これもきっと夢じゃない。

そう思ったんだ。