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余命6 ページ37
(五条サイド)
五条「Aっ?!」
A…?嘘でしょ?
綺麗に微笑みながら動かないA。
動いて…!
Aの心臓に手を当ててみる。
五条「動いてない……」
何で……
五条「僕の何が最強だよ…」
僕は泣き崩れた。
泣いて泣いて、自分でも泣いちゃだめだと分かってる。
何度も目の前で人が亡くなってきたのに。
慣れてるはずなのに。
虎杖「先生?」
悠仁がいる。
五条「どしたの悠仁……」
いつものように笑えなくなっていた。
笑い方を忘れたみたいに、真顔の僕の顔に涙が伝っている。
虎杖「……A…?」
五条「余命……来たんだって…」
それしか言えない自分が嫌だ。
虎杖「……そうなんだ……」
悠仁はそれしか言わず、泣かないようにしているのか唇を噛んでいる。
目には涙が溜まっている。
虎杖「仕方……ないよ」
自分に言い聞かせるみたいに悠仁はそう呟いた。
悠仁のほうが今は僕より大人だ。
もっとAのワガママ聞けばよかった。
後悔が募るばかり。
今はただ、Aの冥福を祈った。
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作者名:零 | 作成日時:2021年3月27日 8時