余命3 ページ34
アイツ「A、緊張してるの〜?」
A「…」
黙るしかない。
緊張してる。
本当は緊張している。
けど、それを言ってしまったら今まで決めてきた覚悟が一気になくなって怖くなってしまいそうで…
怖い。怖いに決まってる。
五条「僕が祓うから大丈夫だよ」
五条先生は私を安心させるように笑った。
いつものヘラヘラした笑いではなく、微笑み、と表現したほうがいいかもしれない。
アイツ「いくら最強の五条悟でも無理だと思うけど〜?だって僕を祓ったらAもシぬんだから。呪詛師にするんだ、Aは」
笑って話すアイツ。
A「呪詛師なんてなるはずない。お前の仲間なんてなるかよ」
アイツ「うわー口悪くなってるね。てか俺の名前知ってるでしょ、名前で呼んでよ、名前で。」
A「前から口悪いから」
五条「…お前。Aを、呪いで縛ったのかよ、」
アイツ「うん、縛った。俺がAをここまで生かしたのはなんでだと思う?」
A「呪詛師にするため?高専で勉強して強くなって呪詛師するため?」
アイツ「違う。それは、Aの頼みだったから」
五条「…んだよ、それ」
アイツ「俺ね?Aじゃなかったら呪詛師にしないし、生かしてもない。」
A「何が言いたいの?」
なんで私だったら呪詛師にするの?
私じゃなかったらなんで生かさないの?
疑問が次々に浮かび上がる。
けど。
次のアイツの言葉で、私の疑問は全て解決されることになる。
アイツ「つまりね。俺はAに一目惚れしたんだよ」
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作者名:零 | 作成日時:2021年3月27日 8時