余命1か月日記【虎杖悠仁】 (ページ32)

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余命の日ページ32

(日記じゃないです。Aさんサイドです。)

今日はいよいよ余命の日。

日記を見返してみる。

A「もう…シぬんだ。」

私の心の中は曇っていて。

でも今日は一日中晴れ。

アナウンサー「今日は満月です」

A「満月の中…シぬのね」

満月は綺麗で毎年見にいっている。

月見を楽しんでいたのに。

今日シぬんだ。

実感した。

五条「A」

A「はい」

五条「いついくの？森に」

珍しく真剣な五条先生。

A「夜…です。18時くらい」

五条「分かった。僕も一緒に行くね」

A「ありがとうございます」

もう分かりきっている。

これは戦うことになると。

アイツの言う通りにしていれば。

私はシぬことはない。

だってアイツの目的は私をアイツ側につかせること。

すなわち私を呪詛師にすることなんだから。

でも高専のみんなを裏切りたくないからシぬんじゃないか。

きっと私はアイツに呪いをかけられている。

シぬ呪いを。

A「今日、シぬんだよね…」

悠仁「おはよー！」

A「おはよー」

普通を装って笑って挨拶。

すると悠仁は言った。

悠仁「どったの？」

って。

悠仁「なんか辛いことある？」

と。

なんでわかるの…

けど。うん。なんて言えない。

A「ないよ？普通。寝起き悪いんだよねー」

と言うと、

悠仁「そっか」

と言って、五条先生に呼ばれてるんだった！と走っていってしまった。

悠仁の走りを観れるのも最後。

私はしっかりと目に焼き付けた。