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メイ 「ファーは優しいんやな!あ、此処がワシの部屋や!」
メイの案内で3人はメイの部屋の正面に着いた。
ファー 『此処がメイの部屋かぁ。......エレク、入ってきたら駄目だよ?』
そう云ってメイとファーはエレクを置いて部屋の中へ入っていった。
ファー『メイ、これで良いの?』
メイ 「これで、ええんや。済まんなぁ、ワシの云うことに従ってくれはって。」
実はメイ、ファーに支えられて歩いている最中にエレクに気づかれないほど小さな声で「エレクに部屋には入って来させないようにやんわりとファーから断ってほしい。」と云っていたのだ。
ファー『大丈夫だよ。誰にだって云いたくないことは有るしね。1番の友人には逆に云いにくいこともある。』
ファーはメイを安心させるために再び笑顔になった。
次の瞬間、メイはファーを抱きしめていた。
ファー『メイ!?』
メイ 「済まん、ファー。知ってるかも知らんけど、ワシな、メイは本名じゃないんよ。ファーもワシがなまえを付けたから本名じゃ無いな?」
メイは言葉を区切る。
メイ 「そんでも。例え今のファーが偽りだったとしても。......ワシは、ファーの事が好きや。初めてファーにあった時、一目惚れした。そんで、先程の笑顔。......駄目や。抑えられん。」
メイ 「ファー、ワシと一緒に家族にならん?幸せにして見せるわ。あんさんのやりたい事、全部叶えたる。逢いたい人にも逢わせたる。今すぐに答えろとはいわへん。ワシは、ファーが好きや。せやから秘密、一つだけ教えたる。」
ファーは最初抵抗していたが、落ち着いてメイの後頭部を見ながらメイの体を抱きしめる。
ファー『メイ?......秘密って?』
メイ 「ワシのなまえはメイド。つまり、作る事から取られとる。エレクの本名はワシも知らんが、エレクトリシティー。日本語やと電気やな。両方とも、異能力が関係しとるんやで。」
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皆さん「華鬼」って小説知ってます?恋愛小説なんですけど。
メイが光晴に見えてきた......。そんなつもり無かったのに。
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作成日時:2021年4月1日 19時