【ヒロアカ】轟に告白された件 (ページ39)

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轟side

ピンポーン

家のチャイムが鳴る

ドアを開けると、そこにはいつも通りの光景

貴『やっほー！』

笑顔で抱きついてくるA

俺も抱きしめ返す

不安が無いように

怖がられないように

貴『今日は轟君家で良いんだよね？』

轟「あぁ。」

家に入れるのはまだ2回目

あの時はAを怖がらせちまったから

躊躇っていた

けれどA自身から

俺の家に行きたいなんて言い出した

貴『おじゃましまーす…』

轟「俺の部屋、分かるか？」

貴『たぶん分かる…！』

轟「じゃあそこで待っててくれ」

貴『うんっ』

冷蔵庫を開けると、

昨日冬姉に頼んでおいたAの大好物のケーキがど真ん中に入っていた

慎重にそれを運ぶ。

轟「わりぃ、待たせた」

貴『大丈夫、ってそれ、有名なケーキ屋の箱じゃんっ！』

轟「食べるぞ。」

貴『うん！』

のんびり、いつも通りの会話をする

学校のこと、好きなヒーローのこと、

個性の使い方、次のデートの話とか

貴『それでね、電気と鋭児郎がさー、ヤバいんだよ…！アホすぎるの！』

Aはクラスの男子と今ではすっかり仲良くなって、

それと同時に下の名前で呼ぶようになって…

俺は嫉妬するようになった

前はクラスのやつらとAに仲良くなって欲しかったのに

今では反対だ

俺のことも、名前で呼んで欲しい…

轟「なぁ、A」

貴『？』

轟「俺の事は、下の名前で呼ばねぇのか？」

貴『え、だって…

好きな人の名前呼ぶとか、無理…！！！』

轟「そうか…」

貴『いや、呼ぶ！呼ぶから！』

貴『しょうと…』

轟「っ…！///」

やべぇ、可愛い

轟「すげー可愛いな…」

貴『そーゆーこと言うから、しょ、焦凍は…』

轟「悪ぃ、可愛すぎたからつい…ダメか…？」

貴『…、ダメじゃないけど！素直すぎるの！』

轟「そうか…」

貴『そんなに落ち込まないでよ！私が悪いみたいじゃんか！』

優しく俺の頭を撫でるA

俺は、なんて幸せなんだろう

やっぱりAのこと、好きだ

大好きだ。