ＨＥＢＥ - exo - (ページ33)

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『私の願いの裏の願いまで子犬には難しかったよね。そうだね、私が間違ってたよね』

言葉足らずだったのは
本当だものね

拗ねている気持ちと
他のいろんな感情がむくむくと上がってくる

BK「なっ、そんなにいうならべくさまがとっておきのまほうをみせてあげるっ」

『えっ？じゃあ、もう１つお願い聞いてくれるの？』

BK「いいよ」

『えっと...。それじゃあ...』

今度こそ慎重に

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BK「でもけっこんだめにできないっ」

『へ？な、なんで？』

BK「けっこんはうねさんのおねがいだから」

『はあ？』

BK「うねさんのおねがいをかなえたのはぽくのおとうとのちゃにょるだから、ぽくがそのおねがいをかなえられないようにはできないのっ」

『えっ、じゃあ、魔法で叶えてもらってウネも結婚したってこと？私は絶対にミンソクオッパと結ばれないの？できないの？』

ふつふつと怒りと悔しさが
上がってくる

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BK「できないっ、ほらっはやくちがうおねがいをいってよっ」

『えっ....。じゃあ、幸せになりたい』

ミンソクオッパとの関係を魔法に頼っても
ダメだと分かった今はもう

どんな願いも同じだろう

また考え足りずな願いが
ポツリと口から漏れていく

どうか、
幸せにしてくださいと願ってしまう

・

BK「しあわせっ、わかったあ、じゃあきょうはねろっ」

子犬に幸せを理解できるのだろうか

今更ながらに
何とも冒険的なお願いをしてしまった気がする

『寝る？まだ、ご飯も食べてないし、お風呂も入ってないんだけど…』

BK「いいから、ねるのっ、しあわせになくなる」

・

こんな格好のまま寝たくない
こんなお腹空いたまま寝たくない

それが本音だけど
子犬に促されるまま
不安から現実から逃げるように
ベットに体を沈める

幸せになれるのなら
もうなんでもいい