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Aさんの気持ちは
暗号みたいに複雑すぎて
答えを見せてもらっても
俺にはなかなか解けない
A「ジュンミョンの前にね、何人か殺してみたことがあるの。心を殺された人もいれば、その先の人もいる。でも、心はまだしも、その先まで殺しても何にも満足できなかった。」
その先もって....
A「でも、今さらだけど気が付いたの。愛がない殺しは、満足できないんだって分かった。イーシンのおかげで気が付けたの」
BH「イーシンヒョンは、結果的にAさんの心を殺したけど、最初は心もその先も殺すつもりなんてなかったんじゃないの？」
A「そうかしら？それは、ベッキョンがそう思いたいだけじゃないの？こないだ、イーシンはなんて言っていたの？」
こないだ....
A「きっと、あの時、イーシンは、愛していた人形みたいな私のままだったら、自分のものしようと私を殺してもいいと思っていたはずよ？」
たしかに、
僕のものしてもいいかなと思った
って言っていたな
A「でも、結果的に人形みたいでも感情をあらわにする私でもなくなって、自分の気持ちが分からなくなったから殺さなかったのよ。どうでもいいやつなんて殺してもどうしようもないでしょう？」
BH「愛しているから殺すって、おかしくない？」
A「ベッキョンにとって狂ってるって思う私やイーシンからすれば、殺すことでその人が手に入るんだもの、満たされる殺しなのよ。本当の愛なの、ふふっ」
狂っている奴のことなんて
分からない
BH「全く分からない」
分からない
だから、
誰も解けないこの
狂ったAさんの中を知りたい
Aさんが
被った仮面の
そのまた下にある
Aさんの心の鍵を
ハッキングしてでも解きたい
どんなAさんでも
俺が唯一の理解者に
メンバーを売ってでも
なりたい
そんな考えが
頭の中を掠めてしまうのは
もう俺もAさんに
支配され始めているからだろうか
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作者名：あー | 作成日時：2017年2月8日 0時
