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＊ ページ25
今でも、
Aさんのことは
やっぱり全然分からない
けれど、
見ているうちに
他のことで
分かったことがある
なんだか
Aさんに違和感を
持っているメンバーが
俺以外に三人もいるようだ
そして、
違和感の答えに
近づいているメンバーもいるみたい
三人は、
それぞれが知る
本当のAさんを
愛そうとしている感じがする
ただ、
それぞれが知っている
本当のAさんが違うように
Aさんへの
持っている感情も違うようだった
それぞれ違う意味の
愛情を含む眼差しを
Aさんに向ける
一人目は、
狂った愛
二人目は、
忠誠心からくる愛
三人目は、
優越を含む愛
そして俺は、
独占欲からくる愛
俺と三人目は少し似ている
俺もAさんは
俺のものだと優越に浸りたい
Aさんは俺を好きなのだと
二人目と違って俺は
見返りを求めている
けれど、
三人目と俺には
違うところがある
それは....
三人目は
もうすでに優越に浸れているということ
Aさんは
三人目だけに愛を向けている
このことが分かったのは
しばらくしてからだった
三人の存在や感情ががまたも
俺を焦らせる
この三人はどこまで
本当のAさんを
知っているの？
俺はまだほとんど
答えをつかめていない
まだ、
俺より知っていないでほしい
そうあの時は
ただ願っていた
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作者名：あー | 作成日時：2017年2月8日 0時
