つ い ん て ー る

二番星 ページ4

星川side

シーンと静まり返った教室はいつの間にか、騒がしさを取り戻しており、自分の悪口だろう。
こちらを見ては、気持ち悪い笑みを浮かべ、コソコソと話している。

はーーー、腹立つ。モブって人の事考えるの苦手なの？

イライラと心底で疼く怒りの気持ちに耐えきれず、大きな音を立てて、立ち上がろうとした。そう、立ち上がろうとしたのだ。

「 なーに、お前ら、可愛いコイツに嫉妬してんの？いやーー、オレもビビったわ。コイツ、急に臭くねぇし、ケバくねぇし。なに、風邪でも引いたワケ？」

いやなんだこの失礼な奴。

「 エース。お前はもう少し、オブラートに包むというのを知れ。嗚呼、ホシカワ、こんな腰抜け野郎共余り気にするな」

は？真面目かヤンキーかどっちかにしてもろて？？
そうすると、急に喧嘩を始める2人。嗚呼、日記で見た。もしかして、この2人がエーデュース？？
デュースくんに関しては、なんとなく頷けるけど、エースくんがするのは驚き。

トイレから戻ってきたゆうくんが、慌てて2人を宥める。
渋々とした様子ではあるが、なんとか落ち着いた2人を横目に、ゆうくんは優しい笑みを此方へ向けた。

「Aさん、慣れない環境だし、中々理解して貰えないと思うけど、色々サポートするから、頑張ろうね！」

ゆうくんのにこにこ笑みは正に大天使だった。アーメンハレルヤ。もうなんなら、部屋の片付け諸々全部して貰おうかな。その後の「あ、自分のことは勿論、自分でね。」と一緒に備えられた怖いにこにこは正に魔王でした南無阿弥陀仏サンタマリア。

取り敢えず、状況は把握してないけどした。してないよりのしてないだけどな、したって事でいい。
でも何より、言いたいのは


「いや何が何だかわからん。」

「「は？？」」

星川が可愛いのは分かるけど、そんなに見つめんなよ。

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