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揶揄われるのはあまり好きじゃない。だけど、今回上手く話せなかった私に代わって阿部さんが繋いでくれたおかげで、仕事に繋がりそうだって思うと無下にはできない。
私へとニコニコと優しく笑いかけてくれる阿部さんに、「ありがとうございました」とお礼を伝えた。
「あ、でも山は登らないですからね！」
「えぇっ！ そんなこと言わずに登ろうよ！」
ね、と今度は可愛らしく唇を突き出す。さすがアイドル様だ。
「くっ……の、登りたいなら彼女とか連れて来たらいいじゃないです！」
「……え、そこから？ そこからなのぉぉ！？ 嘘だぁ、ここまでしてる俺が彼女居るわけないじゃん！」
ですよね。居たら本当に引く。それに嫌いになるわきっと。
けれどどう言えばこの場を切り抜けられるか私には分からないから。
流石の阿部さんも落ち込みを隠さない。「ふぅ」と大きく息を吐いた後「次行こうか」と、どこか寂しげな笑みにチクリと胸が痛んだ。
その後も車を走らせてくれたんだけど、さらに意外な一面を知った。
「もー！ 何このガタガタ道！！ ほんと走りにくいわ！！」
「てかさっきからなに後ろの車。俺煽られてない？ 速度はちゃんと守らなきゃダメなんだぞ！！ クソっ！！」
「……」と言葉が出ない。阿部さんはハンドルを握ると性格変わるって人だった。まじかー。
お口は悪いけど、めちゃくちゃ制限速度は守るし黄色信号でちゃんと停るし、急ブレーキとか踏んだりせず運転自体は穏やかなんだよね。
ただ、「こらーっ猫！！ 急に飛び出したら危ねえだろうがー！！」これがなぁ。
「こっわ！」
.
「ありがとうございました！ それではまた改めてご連絡させて頂きます！」
今日はこれが最後になるかなってお店を後にして車に乗れば、阿部さんがフロントガラスから空を見上げて唸っていた。
今度はなんだろ？ なにか叫ぶのかな？
「雨降るねこれ」
「え、そうなんですか？ 晴れてません？」
同じように見上げたら確かに雲は広がってるけど晴れ間は見えてる。何故か焦ってる阿部さん。そう言えば彼は気象予報士の資格を持っているんだった。
「雲の流れが早いし、それに……風が冷たくなってきた」
窓を開けて風を確認して言うと、「急ごうか」とシートベルトをするように指示される。
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ゆきんこ(プロフ) - ゆゆさん» コメントありがとうございます！刺さってくれて良かったです😆ちょっと独特なので大丈夫かなぁって思うとこもありますが楽しんでほしいですね😊多分終わる予定です！代理もですか！それはありがとうございます😌頑張ります😆 (2022年10月25日 7時) (
レス) id: 61a2c67a9c (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - こんにちは(*^^*)このお話が私の中で1番刺さってます！！好きすぎます！！！次で終わりなんですね(´；ω；｀)代理の方もめちゃくちゃ楽しく読ませて頂いてるので、これからも楽しみにしています(*^_^*) (2022年10月24日 18時) (レス) @page50 id: b572eb741e (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - Sionさん» ありがとうございます😊 気になってもらえるように終わらせました😌 移行まで暫くお待ちください！ (2022年10月24日 17時) (レス) id: 61a2c67a9c (このIDを非表示/違反報告)
Sion(プロフ) - すごいドキドキでの移行！！続き楽しみです❤❤ (2022年10月24日 16時) (レス) @page50 id: 910c73b32d (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - レリリさん» コメントありがとうございます！嬉しいです😆 ここから盛り上げていけたらいいなぁって思いで書いております😌 (2022年10月19日 9時) (レス) id: 61a2c67a9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2022年6月26日 10時
