_桃side ページ4
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帰り支度をしていたら阿部ちゃんが居なくなってて、先に帰ったんかな?
なんて思って俺も着替えに行った。
戻って来たら、阿部ちゃんの荷物が残ってて、あれやっぱり帰ってない? と周りをキョロキョロしてみる。
「ふっかさーん! 新人ちゃん可愛かったやんか!! ちっちゃくて、ちょこちょこ動くからなんや気になったわ」
「康二タイプだったの? 確かにちょこちょこ動き回ってたなぁ」
新人ADさんの話題で盛り上がってる深澤と康二の横を通り過ぎると、そういう話題に滅多に入って来ない涼太がある事に触れた。
「そういえば阿部がさ、珍しく問題全問外してたよね。あれってさー」
ピクっと、気になって振り返る。
「その新人ADさんと絡んだから、とかじゃないよね?」
「「…………」」
そこに居た全員がさああ、と青ざめていく。
まさか、まさか、まさか!!!!?
「さくま、阿部ちゃん捜してくるっっ!!!!!」
ドーン、と部屋を飛び出して阿部ちゃんが行きそうな所を捜しまくる。
途中でめめを見つけた俺は「めめ! めめーっ!!」と呼び止めたら「え、佐久間くんどうしたの?」と、慌ててんのか落ち着いてんの分からんテンションで振り返っためめ。
「ぜぇぜぇ……お前、阿部ちゃん見なかった?」
「阿部ちゃん? だったらさっき、」
「見た!? 連れてけ!!」
話を聞く前にめめの腕を掴んで引っ張って走り出す。
するとめめは「そっちじゃねえーって!こっち!」と、グイッと俺の腰に腕を回して回れ右させられる。
……………おい、なんかムカつくな。
「ねえ、なにがあったの?」
走りながら話す内容じゃないんだけど、めめもメンバーだし知ってる方がいいんだろうな。
「お前が普段見てる阿部ちゃんって、本当の阿部ちゃんだと思う?」
「んー? 本物じゃないの?」
「まあ、表の阿部ちゃんも阿部ちゃんなんだけどさー、」
俺ら最初から一緒に居たメンバーは阿部ちゃんの裏の顔、やべえところを知り尽くしてる。
本人はそれはおかしいとは思ってなくて、至って普通だって思ってるんだけど、それを目の当たりにした俺たちは全員共通認識があった。
「うちの阿部、取り扱い注意ってな!!」
こと恋愛に関してだけは、最低最悪一方通行よろしく自己都合主義男になっちゃうんだよ!!
んでもってきっと、その危険信号を涼太は見ちゃってる。だから珍しく気にしてた。
涼太の感は当たるけど、どうか今回は当たんねえでくれって願った。
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ゆきんこ(プロフ) - ゆゆさん» コメントありがとうございます!刺さってくれて良かったです😆ちょっと独特なので大丈夫かなぁって思うとこもありますが楽しんでほしいですね😊多分終わる予定です!代理もですか!それはありがとうございます😌頑張ります😆 (2022年10月25日 7時) (レス) id: 61a2c67a9c (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - こんにちは(*^^*)このお話が私の中で1番刺さってます!!好きすぎます!!!次で終わりなんですね(´;ω;`)代理の方もめちゃくちゃ楽しく読ませて頂いてるので、これからも楽しみにしています(*^_^*) (2022年10月24日 18時) (レス) @page50 id: b572eb741e (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - Sionさん» ありがとうございます😊 気になってもらえるように終わらせました😌 移行まで暫くお待ちください! (2022年10月24日 17時) (レス) id: 61a2c67a9c (このIDを非表示/違反報告)
Sion(プロフ) - すごいドキドキでの移行!!続き楽しみです❤❤ (2022年10月24日 16時) (レス) @page50 id: 910c73b32d (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - レリリさん» コメントありがとうございます!嬉しいです😆 ここから盛り上げていけたらいいなぁって思いで書いております😌 (2022年10月19日 9時) (レス) id: 61a2c67a9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2022年6月26日 10時