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「あの阿部さんはお仕事しに来てるんじゃ?」


デスクに戻ろうと歩く私の歩幅に余裕で着いてくる阿部さんに聞いてみた。
すると「そうだよ」とにっこり笑顔。

……え、じゃあ仕事してよ。


「戻らなくていいんですか?」
「今休憩中なんだ。暇だなって思って勉強しようかと思ったんだけど、此処にはAちゃん居るじゃんって思ったら楽屋になんて居られないじゃんね!」


ね!と可愛くウインク付きで言われても困る。楽屋で勉強している方が余っ程阿部さんの為になるはずだ。
だから「私も仕事中なので」と強引に別れようとしたけど、阿部さんはまだ続けた。

タイミングが……


「俺もアイドルって仕事柄時間に不規則だし、ADさんなんてもっとそうでしょ」


な、なんの話し?


「えっと、まあ……それなりに?」
「そういう者同士上手くやれると思うんだ」


ガシッと両手を掴まれて、真面目な顔が傍によるからドキッとして目が逸らせない。


「相性バッチリだよ。俺たちきっとね」
「………」


にぃ、と細くて丸くなった目に、ドキドキは一気に冷え込んで冷静になった。
一々ドキドキしちゃうの止めたい。免疫が少ないからで、本当はこんなふうに迫ってくる人は苦手な類の人だ。
そっと手を離してもらって、瞳を逸らして「それはどうでしょうね」と誤魔化すくらいしかできない。ここで強く否定すれば、これからも仕事で一緒する機会が多いだけに気まずいのはやりにくいから。


「あのそれじゃたまた……」


やはり強引に去ることにする。
会釈をして去ったけど、背中にはずっと阿部さんの視線が突き刺さっていたように感じる。

▼episode3 _緑side→←__



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設定タグ:SnowMan , 阿部亮平 , 佐久間大介   
作品ジャンル:恋愛
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ゆきんこ(プロフ) - ゆゆさん» コメントありがとうございます!刺さってくれて良かったです😆ちょっと独特なので大丈夫かなぁって思うとこもありますが楽しんでほしいですね😊多分終わる予定です!代理もですか!それはありがとうございます😌頑張ります😆 (2022年10月25日 7時) (レス) id: 61a2c67a9c (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - こんにちは(*^^*)このお話が私の中で1番刺さってます!!好きすぎます!!!次で終わりなんですね(´;ω;`)代理の方もめちゃくちゃ楽しく読ませて頂いてるので、これからも楽しみにしています(*^_^*) (2022年10月24日 18時) (レス) @page50 id: b572eb741e (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - Sionさん» ありがとうございます😊 気になってもらえるように終わらせました😌 移行まで暫くお待ちください! (2022年10月24日 17時) (レス) id: 61a2c67a9c (このIDを非表示/違反報告)
Sion(プロフ) - すごいドキドキでの移行!!続き楽しみです❤❤ (2022年10月24日 16時) (レス) @page50 id: 910c73b32d (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - レリリさん» コメントありがとうございます!嬉しいです😆 ここから盛り上げていけたらいいなぁって思いで書いております😌 (2022年10月19日 9時) (レス) id: 61a2c67a9c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2022年6月26日 10時

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