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ロケを終えて無事に帰って来ても私に休まる時間はない。此処からまだ仕事は残ってて、少しだけ休憩をもらえたから眠気覚ましにコーヒーを飲もうと自販機前に立つ。
＿＿＿ピッ！ と、携帯を自販機に近づけて離れて行く手を追いかけた。
「あの、私が先に…」
少しくらい待ってくれてもいいじゃないかと振り返れば、そこにはニコッと微笑む阿部さん。
「出た！！」
「いや、人を幽霊みたいに言わない」
「でも神出鬼没だから……っあ！！」
「あ……」
ガコンと何か落ちて、見れば私の苦手な炭酸ジュースだった。
取り出して「す、すみません。代わりになにか」と炭酸ジュースを捧げれば、「あは、よく俺が飲みたいの分かってたね！すごーい！」とおどけて笑う。
「…………」
その笑顔にきゅっ、と胸がなった。
「ほら、どうぞ」
「え？」
もう一度携帯を翳して、自販機を指してる。
「もともとお疲れ様ってご馳走したかったの。だからどうぞ」
「え、でも……」
「ふふ、俺も男だからさ格好つけさてほしいな」
「っ、じゃ、じゃあコーヒー頂きます」
「はぁい、どうぞ！」
調子が狂う。こんなだから、いつも急に現れても誤魔化されてしまうんだ。
缶コーヒーをとりだして、「ありがとうございます」とお礼を言って立ち去るのも気が引けて来ちゃうもの。
「あ、そういえば今日目黒さんによろしく言われました」
「え、めめとなにかしたの！？」
「ええっ！？」
ズイッと勢いよく向いた顔が近い近い近い！！
「え、Aちゃんもめめみたいなザイケメンが好き……だったりする？」
その割と大きな身体に本当なら似合わない、唇を尖らせてシュンと拗ねる姿とか見せられて、キモイとか思うし前に可愛いとか思っちゃう。
「いえいえ！なにかしたとかじゃなくて、阿部さんが目黒さんに私によろしくって」
「……ああ！！」
今度は一度目を大きく見開いてぱちぱちって瞬きしてから、手をポンと合わせる。
こんな仕草する男性居たんだね。
「言ったね！なんだ焦っちゃった。じゃあ、めめのこと好きとか」
「じゃないです、もちろん」
アイドルさんを好きにならないから絶対！
問題起こしたくない、それは阿部さんもだ。うん、そうよって再確認していれば阿部さんの様子がおかしいことに気がついた。
「ふふ、良かった。危うくメンバーを……ふふふ」
「えっ！？」
どうしよ、見てはいけない阿部さんを見た気がする。
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ゆきんこ(プロフ) - ゆゆさん» コメントありがとうございます！刺さってくれて良かったです😆ちょっと独特なので大丈夫かなぁって思うとこもありますが楽しんでほしいですね😊多分終わる予定です！代理もですか！それはありがとうございます😌頑張ります😆 (2022年10月25日 7時) (
レス) id: 61a2c67a9c (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - こんにちは(*^^*)このお話が私の中で1番刺さってます！！好きすぎます！！！次で終わりなんですね(´；ω；｀)代理の方もめちゃくちゃ楽しく読ませて頂いてるので、これからも楽しみにしています(*^_^*) (2022年10月24日 18時) (レス) @page50 id: b572eb741e (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - Sionさん» ありがとうございます😊 気になってもらえるように終わらせました😌 移行まで暫くお待ちください！ (2022年10月24日 17時) (レス) id: 61a2c67a9c (このIDを非表示/違反報告)
Sion(プロフ) - すごいドキドキでの移行！！続き楽しみです❤❤ (2022年10月24日 16時) (レス) @page50 id: 910c73b32d (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - レリリさん» コメントありがとうございます！嬉しいです😆 ここから盛り上げていけたらいいなぁって思いで書いております😌 (2022年10月19日 9時) (レス) id: 61a2c67a9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2022年6月26日 10時
