［2］オレの兄貴がパパする話。【灰谷蘭】

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最近、マンジローが花垣ばっかだ。

そっかぁ。マンジローも私を置いていくんだぁ

それに近々抗争があるそうだ。

……芭流覇羅と東卍の。

まぁ、行きたくなくても行かなきゃなんだけど。

一応東卍に入ってるし。
　
芭流覇羅に仕えたことがバレたら東卍に裏切り判定されんのかなー

その時はそのときか。

今は金。家もろともエマねぇとか消されたら嫌だもん。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

そして時が経ち、芭流覇羅とぶつかる前日の決起集会が東卍で行われた。

「みんな、良く集まってくれた！」

マンジローが前に出ることで全体がピリッとした空気になる。

これ、結構好きだな

「明日、オレらは芭流覇羅とぶつかる！
売られた喧嘩だ。オレらに得るモノはねぇ！
そして、敵の中には場地もいる。裏切り者は容赦しねぇ！それが東卍のやり方だ！」

すると空気が一瞬で変わった

「オレ、ガキになっていーか？」

「へ？」

『え？』

すっと石段に座るマンジロー。

「オレは場地(ダチ)とは戦えねぇ」

そっか。それが本心なんだ

私もバジを殴りたくない

「これがオレの出した答えだ！！！」

立ち上がり力を貸すよう求めるマンジロー。

『もちろんじゃない』

いいよ、守るために好きなだけ使って。

「明日、オレらは芭流覇羅をぶっ潰して場地を東卍に連れ戻す！

＿それがオレらの決戦だ！！！」

歓声が上がり、東卍の士気が高まったのを肌で感じる。



いよいよ、後に“血のハロウィン”と呼ばれる抗争が起きようとしていた。

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