全て諦める。【梵天】

幸せなセカイ ページ27

Aside


っあれ…？私、死んだんじゃ、

横を見ると綺麗な黒髪。そして、何度も見た“あの人”の寝顔。

『っ、マ、イキー…？万次郎！！！』

「うぅ…ん、うるさ、って、どーした？A。」

万次郎だ！万次郎！！！

『ごめんなさい、ごめんなさぁい！！』

「え…？ちょ、泣き止めって！どうしたよ」

腰に抱きつき涙を流す。

「お邪魔しまーす」

「マイキー、起きてる？」

2人の気配が感じる。顔を見れば…

「ケンチン〜！エマぁ〜！Aが急に泣き出して…！」

『エ、マ…？ケンちゃん…？生きてるの…？』

2人は心配そうに顔を覗く。

「もうっ！マイキー、泣かせちゃダメじゃない！」

「はぁ！？オレ泣かしてねー、し…？」

「心当たりあんのか？」

「昨日…激しくし過ぎた、とか？」

『っえ…？』

激し、激しくって……

『///////』

「顔真っ赤ー！って。いててて！叩くなって、悪かったから！」


生きてるんだ、皆。死ぬ前にいい夢見れたな。

「誕生日、おめでとう」

「はい、これ！」

「うわっ！カッケー服！流石エマだな」

誕生日会。今日は8/20らしい。

周りには、創立メンバーは勿論、東卍メンバーに黒龍の大寿、ココ、イヌピー。天竺のイザナ、カクチョー、灰谷兄弟、モッチー。その他諸々、みんな大きなマイキーの家に集まり、誕生日会をしている。

意外だったのは稀咲と半間が来ていたことだった。花垣…いや、たけみっちと仲いい感じだし。

あー、みんな幸せそうだな。

『どう？万次郎。幸せ？』

「んーん、まだまだ。」

『えっ？』

万次郎は目の前で片足を跪いて、恋愛マンガの王子様みたくなった。

シーンと周りが静かになる。おい、そこ。動画撮りだすな

「なぁ、Aがオレの誕生日、人生を幸せにしてくれんだろ？なら、オレもAのこと幸せにする。






＿オレと、結婚してくれませんか？」


そう言い、指輪を差し出された。

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