全て諦める。【梵天】

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Aside



『お邪魔しま〜す』

「邪魔すんなら帰って〜」

『りょ〜かい〜』

「兄ちゃんたち、それして楽しい…？」

無事、灰谷家に到着！

竜胆が夜ご飯を作っている間に私と蘭はソファでゴロゴロする。

綺麗な顔が膝に乗っかってる。
世で言う膝枕ってやつ。

ふとした質問を蘭が投げかけてきた。

「どう？最近。上手くいってる？」

『分かってて聞いてるでしょ』

「あ、ばれた？♡」

あからさまな顔をしてとぼける蘭。

すると私の頬を掴んでムニムニしながらこう言った。

「あのさー？A。オレらが居るんだし頼れっつたよな？ネンショーのときから言ってんぞ？」

ん？ネンショー…？
ネンショーの友達ってイザナとカクチョーと……

『あ！！！三つ編みとメガネ！！！』

「そ、せーかい♡」

え…？三つ編みとメガネって蘭と竜胆の事だったの…？

え…？

『２人とも、カッコ良くなったねぇ！』

うれしさのあまり、笑顔でそう言うと、
蘭はソファから落ちて、竜胆がいるキッチンからはｶﾞﾗｶﾞｯｼｬﾝ!!とものすごい音が聞こえてきた。


「「よしA、一緒に住もうか。」」

『へ…？』
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
愛実side

「はぁ…♡私って美少女…♡」

鏡をみて思わずうっとりする。

「これなら絶対マイキーを落とせるわ…！！」

にしても……

一回嵌められた私にアドバイスって、とんだお人好しね

アドバイスされなくても私は世界一可愛いのに。

あ、マイキーだぁ♡

「ねぇ〜？マイキー♡どお？このメイク♡」

「あー、いーんじゃね」

分かってるわよ、目線はアイツ。Aなんでしょ？

「っ…ね、ねぇ？マイキー♡夏休み、一緒にお祭りいかなぁい？♡」

「……、うん、いーんじゃね。」←話を聞いていない

「え…！やったぁ♡マイキーだぁいすき」

これで堕ちたも同然♡
私が可愛いからかなぁ？

よし！今日も六本木いって男達をつってこよぉ♡

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