全て諦める。【梵天】

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Aside


「すいません！勘違いで！」

『はは、いいよいいよ。
……それで？圭ちゃんが殴られたってどういうこと？』

はい、と千冬が経緯を話し始めた。

『それで、千冬が見つけたと…』

「そうなんです。気を失っているだけでしたし怪我してるワケじゃなかったんですけど…」

『ふーん。じゃあ、用事できたしまた今度ね。』

「え？用事って…」

『敵討ち、かな？』

「オレも行きま…『じゃ〜ね〜』ちょっと！」

逃げた。

『ドラケン見舞いに来たぞー(計画が狂ったぞー)』

「誰だ…ってA！！」

『そだよー、Aちゃんだよー』

勢いよく起き上がったのかイテテ…と腹部を押さえるドラケン。

「お前…その血塗れなに？」

あ、忘れてた←
適当に嘘つくか

『圭ちゃんの敵討ち。』

「無理すんなよ。」

意外とあっさりと誤魔化せた。

そこから他愛もない話をする。
『元気？』「これ見て元気に見えるかよ」

話題が尽きたのか静かな病室にさらに沈黙が重なる。

そこで一番に口を開いたのはドラケンだった。

「なぁ、なんでそんなにAは強えんだ？」

『……聞きたい？』

丁度病室のドアの向こうにマイキーが居るので話してみることにした。

『昔、昔。四人家族の仲睦まじい“はずだった”家族がいました。』

41＿回想→←39

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