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過去編 ページ48

七人に転機が訪れた。

それは七人が小学校に入学するまえ、いつもの公園で砂場で遊んでいたとき。

謎の女が鈴花愛に近づき、話しかけてきた。

鈴『…?もでる…?』

麗『そう!どう?やってみない?』

彼女は小林麗奈(こばやしれいな)。後の鈴花愛のプロデューサー。

初めての単語に七人は首をかしげて麗奈を見上げる。

蘭『もでるってなに…?』

鈴『なんですか(コソ)』

蘭『な、なんですか…?』

蘭のタメ語を鈴花愛が言い直させる。

しかし麗奈はそんなことをまるで聞こえてないかのように気にせず、ずっと優しい笑顔をしているだけだ。

麗『モデルっていうのはね、いろんなお洋服を着て、いろんなポーズでお写真を撮るの。そのお洋服の魅力を皆に伝えるお仕事だよ。』

まだ幼い鈴花愛たちにも分かるように説明をする。

鈴『へぇ〜。』

結『それをりーちゃんにしてほしいってこと…?』

呑み込みが早い鈴花愛と、頭の回転が人一倍早い結愛は、今の説明で何となく分かったようだ。

麗『そう!お母さんやお父さんはいる?』

鈴『…いない…。』

麗奈の質問に表情を曇らせて、呟くようにいった。

しかし、麗奈は相変わらずのテンションの高さだ。

麗『あら!じゃあ、何か保護者…って分かる?お父さんやお母さん。貴方みたいに両方いない人は、その代わりの人のことよ。』

鈴『かわり…?』

麗奈の説明に、首をかしげる鈴花愛。

麗『そう!家族とか、お婆ちゃんとか…。』

鈴『…めいどなら…。』

少し躊躇いながらも答える。

麗『そうなの?じゃあ、そのメイドさんとお話し合って決めましょ!』

鈴『…わかった。』

鈴花愛は間を開けて了承をした。

麗『メイドさんはお家にいる?』

鈴『…うん。』

麗『そうなの!じゃあ、連れていってもらっても良いかな?』

鈴『…はい。』

麗『有り難う!』

それから公園を後にして、麗奈を連れて家に帰った。

やがて、人気のない森の中に入るー

奥に奥にと入っているのに、全然先が見えない。こんなところに本当に家があるのかと不思議に思い始めた麗奈は、思わずたずねる。

麗『ねぇ…本当にこの道?何か私達、迷子になってない?道が分からないなら、早く私にー』

鈴『ついた。』

しかし、麗奈の質問を遮るように、鈴花愛は言葉を被せる。

麗『やっと着いたのね…。…ここが?家?』

麗奈はゼエゼエと息を切らせながら、鈴花愛の家を見る。

が、麗奈は見た途端、さっきまでのテンションが嘘のように、大人しくなった。

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いちご めぐる - 楳宮 春さん» それは良かったです! (2019年10月26日 20時) (レス) id: f5f9f3d160 (このIDを非表示/違反報告)
いちご めぐる - 彩と飴さん» どうぞどうぞ♪(o・ω・)⊃ (2019年10月26日 20時) (レス) id: f5f9f3d160 (このIDを非表示/違反報告)
楳宮 春 - いちご めぐるさん» リア友の名前が……))大変失礼しました、 太宰さんの 夢主ちゃん溺愛?っぷりが最高でした! (2019年10月22日 23時) (レス) id: 523f0370de (このIDを非表示/違反報告)
彩と飴 - いちご めぐるさん» (めっちゃ遅くなって仕舞った……) はい!死ぬほど楽しみにさせて頂きます笑 (2019年10月22日 23時) (レス) id: 523f0370de (このIDを非表示/違反報告)
いちご めぐる - 楳宮 春さん» 参考になりました!死ぬほどめっっっっっちゃ楽しみにしてください!←(調子乗りましたすみません)← (2019年10月11日 17時) (レス) id: f5f9f3d160 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いちご めぐる | 作成日時:2019年8月8日 13時

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