再会 ページ30
鈴花愛sib
太宰と別れた後、私はある歩道橋へ向かった。
そしてちょうど真ん中に行き、後ろを向いて言葉を放つ。
鈴『…ねぇ、何の用?
瑠樹。』
瑠『あは!流石ボクの鈴花愛ちゃん!一瞬でバレちゃったよ!』
影から黒いものがヌッと出てきて、少しだけ出てきたらオレンジ色の光に当てられ、顔が見える。
私の憎き幼馴染み、
鈴『…良いから早く用件を言って頂戴。此方は貴方みたいな人に時間を使いたくないのよ。』
キッと瑠樹を睨むけど、そんなの気に留めることなく、ずっとニコニコしている。柄じゃあないけど、無性にイライラしてきた。
瑠『ヤダナァ…ゴホン。やだなぁ。分かんない?怠けちゃったのかな?』
鈴『あら?少し化けの皮が剥がれたようだけど?』
煽っていることに、私を更にイラつかせる。仕返しに、少しカタコトだったことを煽り気味に指摘する。
瑠『…はぁ…やっぱり変わってなかったね。ま、そういう所も好きだけど。』
少し呆れたらしく、肩を落として溜め息をつく。本当、一緒の空気を吸っていると思うだけで、苛立ちと気持ち悪さが襲ってくる。
鈴『あらそう。私は貴方みたいな人、大嫌いよ。』
更に呆れたらしく、肩を落とす。でも、直ぐにまたニコッと笑った。…次、絶対何処かに連れていこうとするわね。
瑠『…ちょっと此方に来てくれない?』
…ほら。
鈴『嫌よ。言ったでしょ?私は貴方みたいな人に時間を使いたくないのよ。残念だけど、もう帰らないといけないの。それじゃ。』
まあ、当然よね。
瑠『…ソッカ。』
急に笑顔がなくなり、スッと無表情になった。
鈴『!!?』
瑠『ハァ…鈴花愛チャンガ断ルノガ悪インダヨ?折角ボクガ来テッテ言ッタノニ…。』
どうしよう…腕を掴まれてしまった…。何されるか分からなくて、恐怖で足がくすんだ。とりあえず、逃げないと…。
と思った私の咄嗟にでた行動は…。
鈴『スゥ…きゃああああああああああ!!!』
大声で悲鳴をあげる!←
近所迷惑だけど、これしか思い付かなかった。
モ『ど、どうしました!?』
鈴『じ、実はこの人に誘拐されそうでして…。』
瑠『チ、違ウ!誘拐ジャナイ!』
モ2『何か怪しい…。』
瑠『ボクノ何処ガ怪シインダ!』
モ3『あ!その子の腕を掴んでいるわ!やっぱり誘拐されそうだったのよ!早く助けなきゃ…!』
瑠『ッ!…何時カ絶対ニ連レ戻シテ見セル…!』
そうして瑠樹は去った。
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いちご めぐる - 楳宮 春さん» それは良かったです! (2019年10月26日 20時) (レス) id: f5f9f3d160 (このIDを非表示/違反報告)
いちご めぐる - 彩と飴さん» どうぞどうぞ♪(o・ω・)⊃ (2019年10月26日 20時) (レス) id: f5f9f3d160 (このIDを非表示/違反報告)
楳宮 春 - いちご めぐるさん» リア友の名前が……))大変失礼しました、 太宰さんの 夢主ちゃん溺愛?っぷりが最高でした! (2019年10月22日 23時) (レス) id: 523f0370de (このIDを非表示/違反報告)
彩と飴 - いちご めぐるさん» (めっちゃ遅くなって仕舞った……) はい!死ぬほど楽しみにさせて頂きます笑 (2019年10月22日 23時) (レス) id: 523f0370de (このIDを非表示/違反報告)
いちご めぐる - 楳宮 春さん» 参考になりました!死ぬほどめっっっっっちゃ楽しみにしてください!←(調子乗りましたすみません)← (2019年10月11日 17時) (レス) id: f5f9f3d160 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いちご めぐる | 作成日時:2019年8月8日 13時