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「いつもそうだよ、剣城は人に頼らず自分でどうにかしようって･･････、優一さん心配してたんだよ？剣城は無茶ばっかりするし、一人で勝手に進めるし･･････作戦の時だってそうだ。剣城はいつも一人で戦ってるんだ。俺が、俺達がいるのに･･････」
剣城は何も言い返せなかった。
図星であったからだ。
「･･･俺、剣城が『密偵』だってこと気づいてた。けっこう･･････前から･･･」
「え･･･？」
「でも、言い出すの待っていたんだ。俺に言うか、先輩達に言うか、あの人に言うか、将軍や軍師に言うか･･････、ずっと、ずっと待ってた」
剣城は、自身の兄である優一の言葉が脳裏に過り始めた。
『京介、頑張り過ぎてないか？少しは友達と遊んだらどうだ？』
『京介、俺を心配してくれるのは嬉しいが、たまには自分の事も労われよ』
『京介！友達出来たのか？！ほら、あの子だよ！！いい子だな･･･、あ！ほら見てごらん！手なんて振っちゃって･･････ふふふ』
『京介。楽しいか？･･････そうか、良かった』
『いいか、京介。もちろん家族である俺を大切にしてくれるのは嬉しい。でもな、友達や仲間も大切にしなくちゃいけないぞ？』
ああ、また―――。
「･･･剣城？」
また、俺は―――。
『友達とか仲間とか、家族みたいに大切な存在だ。俺以上に、京介の事を信じてくれる奴がいるかもしれない。だから、約束―――』
兄さんの約束を破ろうとしていたのか―――。
剣城の目から、はらはらと涙が落ちる。
改めて気がついた友と言う存在。その友は、とっくに自分の事を信用していた。
人として、それを――、信用を信用で返せない自分は、人として恥ずべきことをしているではないか。
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シキシマ - とにかく、「この作品が大好きです！」という思いが伝わって良かったです。私の感想が少しでも作者様の力になれたこと、凄く嬉しいです。いや、嬉しすぎます。これからも、この作品の読者の一人として応援しています。長文失礼しました。 (2018年8月4日 9時) (
レス) id: 407ab994ea (このIDを非表示/違反報告)
シキシマ - まさか、こんなに喜んで貰えるなんて。しかも、ご丁寧に一話分もお返事を書いてくれて本当にありがとうございます。超感激しました(笑) (2018年8月4日 9時) (レス) id: 407ab994ea (このIDを非表示/違反報告)
シキシマ - 世界観やストーリーが面白いなんて言葉じゃ足りないくらい素敵ですし。しかもお話に出てくるキャラクターが多いのにもかかわらず、誰と誰が会話しているのかがパッと頭に浮かんで、感情の表現の仕方もすごく好きです。 (2018年7月27日 2時) (レス) id: 407ab994ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：†血染 架朱† | 作成日時：2017年3月12日 18時
