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落下している最中、鬼道は苦難していた。
佐久間に何をしたのだろう―――、思い当たる節が無いからだ。
鬼道は、佐久間に銃を向ける。それに、若干靄みたいなものがかかっている事に気づいた。
恐らく、ハルフィルの加護だろう。
弾は、銃本体と同じくハルフィルの加護が施されているため、普段より威力は上がっているだろう。
地面との距離があとわずかになった時、体が急にふわりと浮く。
そして、そっと着地をしたのだった。
静寂な空間が漂い、木々の向こうからは煙が上がっているのがわかる。
「鬼道･･･、お前は俺の憧れだった･･････」
佐久間の声が耳に届いた瞬間、視界は薄暗い灰色に覆われていた。
佐久間も鬼道と同じく、ハルフィルの加護を受けている。
「その背中に憧れた･･･。その背中が見えなくなった時でさえも、決してあきらめなかった」
「何の話だ、佐久間」
「鬼道、お前は･･･、俺達を見捨て一人で駆け上がっていった。そして、踏み台にした俺達を歓迎した振りして嘲笑っていた」
「待ってくれ佐久間。一体、何の話をしている？！」
「わからないなら･･････ッッ、教えてやる！！」
視界が悪い中で、空を切る音が聞こえ、とっさに懐刀で受け止める。
両者とも同時に後退し、距離を置きなが隙を窺っている。
「あの時･･････、怪我でお荷物となった俺達に、お前は何事も無くのうのうと現れてきやがった！そしてお前は言った･･････、『帝国』を任されたと―――」
ようやく、鬼道は佐久間の顔をしっかりと見る事が出来た。
右目を覆う眼帯の中央が裂け、黒い影の中に浮かぶ琥珀色の瞳は鬼道への憎悪で満ち溢れていた。
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シキシマ - とにかく、「この作品が大好きです！」という思いが伝わって良かったです。私の感想が少しでも作者様の力になれたこと、凄く嬉しいです。いや、嬉しすぎます。これからも、この作品の読者の一人として応援しています。長文失礼しました。 (2018年8月4日 9時) (
レス) id: 407ab994ea (このIDを非表示/違反報告)
シキシマ - まさか、こんなに喜んで貰えるなんて。しかも、ご丁寧に一話分もお返事を書いてくれて本当にありがとうございます。超感激しました(笑) (2018年8月4日 9時) (レス) id: 407ab994ea (このIDを非表示/違反報告)
シキシマ - 世界観やストーリーが面白いなんて言葉じゃ足りないくらい素敵ですし。しかもお話に出てくるキャラクターが多いのにもかかわらず、誰と誰が会話しているのかがパッと頭に浮かんで、感情の表現の仕方もすごく好きです。 (2018年7月27日 2時) (レス) id: 407ab994ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：†血染 架朱† | 作成日時：2017年3月12日 18時
