【STORY4-3 危機】 ページ11
山の頂上で、戦場を見下ろす。
軍師、豪炎寺修也。将軍、円堂守。総司令官、鬼道有人。
奇魔術学教授、久遠道也。天才ハッカー、目金欠流。
「すごい戦況ですね･･････」
思わず零した独り言に、久道が答える。
「ああ。実に壮大だ･･････。目金、データ収集は出来ているか？」
「もちろんです、久道さん！」
ハルフィル――、謎に包まれた魔術族。
今、そのハルフィルが共に戦ってくれているという現実に、久道の内心は乱舞している。
「このままいけば、勝機はあるかもしれないな。円堂」
「ああ！俺達は勝てる、絶対に勝ってみせるさ！」
肩を並べながら、円堂と豪炎寺は互いに笑い合う。
その少し後ろには、鬼道が指揮をしている。
鬼道は、各隊に支持を出し終えてからしばらく目を閉じ、そのまま空を見上げた。
心は非常に穏やかであった。
勝てる確率が上がったにせよ、まだ安心はできない。
各隊員ここまで獅子奮迅の動きを見せているのは、全て円堂のおかげなのだと、鬼道は思う。
円堂守――。
彼が言い出さなければ、一体誰が立ち上がったのだろうか。
今となっては知る由もないが、鬼道の中では円堂守以外適任者はいないと判断している。
「円堂、しばらくは良さそうだ。お前の出番はないみたい――――」
円堂の方を向きながら冗談交じりの言葉を発そうとした時、その言葉は最後まで言えなかった。
目の前に、円堂の背に刀で切りつけようとしている人影――。
言葉では間に合わない。そう直感した。
しかし、瞬発的に言葉を発するのが人間である。
「――円堂ッッッ！！！」
ほぼ同時に、刀が下に振り下ろされた―――。
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シキシマ - とにかく、「この作品が大好きです！」という思いが伝わって良かったです。私の感想が少しでも作者様の力になれたこと、凄く嬉しいです。いや、嬉しすぎます。これからも、この作品の読者の一人として応援しています。長文失礼しました。 (2018年8月4日 9時) (
レス) id: 407ab994ea (このIDを非表示/違反報告)
シキシマ - まさか、こんなに喜んで貰えるなんて。しかも、ご丁寧に一話分もお返事を書いてくれて本当にありがとうございます。超感激しました(笑) (2018年8月4日 9時) (レス) id: 407ab994ea (このIDを非表示/違反報告)
シキシマ - 世界観やストーリーが面白いなんて言葉じゃ足りないくらい素敵ですし。しかもお話に出てくるキャラクターが多いのにもかかわらず、誰と誰が会話しているのかがパッと頭に浮かんで、感情の表現の仕方もすごく好きです。 (2018年7月27日 2時) (レス) id: 407ab994ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：†血染 架朱† | 作成日時：2017年3月12日 18時
