赤と橙の詰め合わせ 『短編集』

ファンとアイドル▼ ページ3

俺はLIVE前に何となくでLIVE会場の周りをうろうろしていた





みんな可愛い子だな〜って思いながら見て回ってると





ある気になる女の子が居た





髪は茶髪でクルクルしていて結構短めで服装もボーイッシュな子だな〜って思ってるとその子は俯いて





クルっと方向を変え駅へと向かう方へ向かって行った





「あれ？あの子なんであっち行くんだ？俺らのLIVE見に来たんじゃねぇーのかな？」





俺は取り敢えずその子を追ってくとその子のズボンのポケットからポロッと何かが落ちるのが分かった





急いで取りに行くとそこには、俺のキャラクターの携帯ストラップが落ちてあった





俺は走ってあの子の後ろに行って





「あの、これ落としましたよ？」





って言うと振り向いて





「あ、ありがとうございます！」





って、この子男の子！？！？





うわー、、てっきり女だと思い込んでた





すると、その男の子が




「あの、山田涼介さんの顔真似さんの方ですか？
こんな僕が言うのも何なんですけど、凄く似てますね！
特に声とか、凄く笑」






って言ってくるもんだから俺は山田涼介だよって言いたかった笑





あ、やべ、そろそろ集まらないと怒られるな…





でもこの子とまだ話したいし…





俺はポケットの中を漁って何か紙がないか探した





奇跡的にあった紙に俺の電話番号を書いて





男の子に半ば強引に紙を渡してLIVEが終わったら掛けてきてって頼んで俺は楽屋に戻った





「連絡来るといいなー、、」





俺がそんな事を呟くと





「そろそろ」





ってスタッフさんの掛け声で俺は気持ちを切り替えた





さっきは素の山田涼介





これからはアイドル山田涼介

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