幻王様が人間界に降臨した様です 2

ドクターCの闇カルテ 6 ページ20

Aside
偽ウィスパー 「グフ ゴフッ」

そして偽ウィスパーから元のDr.カメレオンの姿に戻る

ウィスパー 「これは一体？」

アキノリ 「Dr.カメレオンは外見だけではなく能力まで完全にコピーしてしまう つまりウィスパーをコピーすればガチで無能でひんちゃくな所もコピーしてしまうのだ！」

皆-ウィスパー 「なるほど！」

ウィスパー 「ウィス⁉」

トウマ 「？」

Dr.カメレオンはライトサイドになる

？ 「うぅ…」

〜〜病院の外〜〜

アキノリ 「おいDr.カメレオン」

？ 「ライトサイドでの名はレオンだ」

アキノリ 「そっか…じゃあレオンどうしてイケメンオーラなんてものを奪っていたんだ？」

レオン 「あいつらが…イケメン俳優と呼ばれる連中が憎かったのさ」

アヤメ 「何か恨みに思うことがあったんですか？」

レオン 「あぁ」

A 「なにがあったんですか？」

レオン 「妖怪になる前 人間だった頃の私は俳優だった」

ナツメ 「そうなの？」

レオン 「周りからの評価も高く カメレオン俳優なんて異名も取っていたんだ」

ケースケ 「カメレオン俳優？」

レオン 「周りの景色とそっくり同化するカメレオンのようにどんな役でも演じられる俳優ってことさ」

アヤメ 「！ もしかしてこの前亡くなられた滝田健三さんですか？」

レオン 「演技力が評価され仕事が増えた私は 話題のイケメン俳優たちと共演することも多くなった 私が演じる役はどれもイケメン俳優たちが演じる主人公と対立したり 酷いことをする悪役が多くなっていった ある日ふと興味が湧いてネット上で自分がどのように評価されているのか見てみたんだ…だが、そこにあったのはイケメン俳優のファンたちが私に向けている怒りの言葉だった やがてそれはネットの書き込みにとどまらず…」

〜〜回想中〜〜

女子1 「ねぇ今のって滝田健三じゃあない？」

女子2 「マジ⁉ 崎山君をいじめている奴でしょ？マジ最低」

レオン 「私生活でもあらゆる所で悪意を向けられ やがて私はイケメン俳優たちに対して憎しみを募らせるようになっていった」

俳優 「教授 あなたはもう終わりだ」

滝田 「くそ〜っ貴様さえ貴様さえいなくなれば！」

カメラマン 「滝田さん気合い入りすぎじゃあないですか？」

そして滝田さんは屋上から転落してしまう

俳優 「滝田さ〜んっ！」

〜〜回想終了〜〜

レオン 「死の直前までイケメン憎しの思いにとらわれていた私は気づけばこのような姿になっていたのだ」

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