幻王様が人間界に降臨した様です

逆襲の蝉ファイナル 4 ページ40

Aside
？ 「コロッ あ、私…」

ジバニャン 「オメェの蝉ファイナル 効いたニャ」

？ 「ご…ご迷惑をかけてしまったみたいで セミません」

トウマ 「セミ…」

？ 「 私 セミコロンと申します シャドウサイドのセミロングの時は自分を抑えることが難しくて 本当にセミませんでした」

トウマ 「セミ…」

A (気になるのかな？)

アキノリ 「うすらぬらで話題になっているぞ この山で人をさらおうとするセミの怪物が出るって」

ケースケ 「え？じゃあこいつがタンクを？」

ナツメ 「なんで人をさらうの？」

セミコロン 「話せば長くなるのですが… 土の中での長い幼虫時代 私には共に過ごした親友がいました」

〜〜回想中〜〜

親友 「なぁ 大人になって外に出たら何したい？」

私［セミコロン］ 「やっぱ恋かな〜？かわいい女の子とさ〜」

親友 「だよな〜 で、プロポーズとかしちゃってさ やっぱりそうゆう時の服装はセミフォーマルだったりするのかな？」

私［セミコロン］ 「どうなんだろう？あ！今度 婚活セミナーあるって」

親友 「結婚指輪とかどうする？」

セミコロン 「私と親友は共に外の世界に出る日を待ち望んでいました」

親友 「実はさ俺 子供の名前もう決めてあるんだ」

私［セミコロン］ 「え〜！なになに？」

親友 「えっへへ じゃあお前だけに教えてやるよ 俺の子供の名前」

セミコロン 「大人になったら一緒に外に出ようと約束していた私たちですが… ある日の朝」

私［セミコロン］ 「？あれっ お〜いどこ行った〜？…まさか！」

セミコロン 「親友は私より一足先に外に出てしまっていたのです 慌てて後を追った私は懸命に親友を探しましたが… 結局見つけられないまま短い一生を終えたのです しかしどうしても親友に会いたいという私の気持ちは死んだ後も残り やがて妖怪セミロングとして蘇ったのです」

A (なんで紙芝居風？)

〜〜回想終了〜〜

アキノリ 「親友に会いたい一心で妖怪になったのか」

A 「とても親友のことを想っていたんですね」

セミコロン 「はい」

ケースケ 「じゃあなんで人をさらうの？」

セミコロン 「あ、それはですね 子供たちが知らずに親友をとってしまうと困るので少しの間おとなしくしててもらおうと思いまして…」

ナツメ 「そうだったんだ」

トウマ 「あの、ちょっといいかな？」

セミコロン 「はい？」

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