離ればなれ ページ38
満身創痍になった私たちは様子みにきた先輩たちが見つけてくれたので無事に帰れた。
そして、急遽部室にみんな集合した。
「…例の七悪神が出たのか…。」
名須川先輩の顔つきが若干怖くなっていた。
「まずいですね、何かしら動きだそうとしているのかもしれませんよね。」
撫子先輩も普段の柔らかい表情ではなかった。
…それほど七悪神はヤバいんだな。
「…よく二人とも無事に生きて帰れたよね(´・c_・`)」
蒼井先輩いわく、七悪神に遭遇するとケガしたり最悪の場合この世を去ってしまったりするのらしい。
『…生きて帰れたというよりも、生かされた感じですかね…。』
あの場なら圧倒的に彼女のほうが強かった。
殺されても可笑しくなかったはずだ。
…何故、彼女は私たちを殺さなかったんだろうか。
「…どう言うこと?…特徴はなにかある?( ^ω^ )」
「…女だった。ウルフカットで紫髪だった。」
爆寨くんがそう言った。
その瞬間、名須川先輩がダンッ…!と机を叩き割った。
その顔つきはいつもの優しい表情はなく、何か思い詰めた表情だった。
「…名須川先輩、落ち着いて下さい。」
撫子先輩が心配している。
…名須川先輩の手は震えていた。
「…すまない、少し席を外す。」
そのまま名須川先輩は部室から出ていってしまった。
「…どうしたんっすか、名須川先輩。」
爆寨くんもどうやら不思議がっていた。
「…力哉くんにも悩み事はあるんだよ(´・c_・`)」
先輩たちは何か察した表情をしていた。
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:アマミヤ | 作成日時:2023年8月18日 11時