妖－AYAKASHI EP.1 (ページ28)

今日:13 hit、昨日:0 hit、合計:686 hit

騎馬戦ページ28

体育祭も開催されて、順々に種目は終わっていく。

…ついに騎馬戦だ。

あの最低なヤローも居るわけで、絶対あいつだけは打とうかと思う。

《選手は準備してください。》

実況放送委員の合図で騎馬を組む。

勿論上には爆寨くんで私が下。…潰れるわ。あとは名前もしらぬモブども。

「ぜってぇー勝つぞ。」

『うん！』

《…騎馬戦開始！》

騎馬戦は全学年一斉にやるからやはり迫力が他とは違う。

「ハチマキ寄越せ！」

みんな主将がつけてるハチマキを狙いに必死だ。

「邪魔すんな！！」

血の気の多い男子も女子も居るわけでカオスだ。

《おお！去年から大活躍の現生徒会長！"千脳操大"！やはり強い！次々とハチマキをかっさらって行く！！》

ヤローの方を見るとあり得ないくらいにハチマキを、持った生徒会長がいた。

「…真っ向勝負じゃーあいつに勝てねェ、周りから攻めていくぞ！」

『分かったから前のめりに姿勢持っていかないで！騎馬が崩れる！！』

周りから弱そうな騎馬からハチマキを狙いにいく、頭上でがしがしと手と手がぶつかり合うような音がする。

「いい加減、ハチマキ寄越せや！！」

無理くりにハチマキを奪い取ったことで相手の騎馬は豪快に崩れた。

『よし！順調だ！！…あいつどうしよ？？爆寨くん…。』

爆寨くんはじっ…とヤローの方向を見ていた。