体育祭 ページ27
ー体育祭当日。
今日も立派な晴れ日和で体育祭にふさわしい日となった。
クラス内でもやる気が湧いており、普段大人しいクラスメイトですら頑張ろうとしている。
「おい。」
こんな時に声をかけてきたのは同部活の爆寨くん。
『…?どうした?』
「(え!?不良に絡まれてるじゃん!?何したの!!??)」
横にいる羅菜は爆寨くんの怖い面でビビっていた。
「…会長ってやつぶっ倒すぞ。」
『…んん?』
「なんか調子こいててうぜぇ。女を道具として見てやがる。」
『ちょっとまって、どゆこと???』
爆寨くんが指差した先には生徒会長らしき人が歩いていた。…数名の女子生徒を連れて。
「…そこの君。僕の代わりにゴミ箱に捨ててきたまえ。…できるだろ?僕、生徒会長なんだから。」
…たまたま会話が聞こえてきたが、これは酷い。
直ぐに受け取らなかった女子生徒に空になったペットボトルを投げつけた。
…それでもその女子生徒はイヤな顔ひとつもせず、淡々と拾い上げ、ゴミ箱に捨てに行った。
…駄目だろ。女相手に優しくしろよ。
この前見せられた去年の体育祭のビデオとこの今の状況を見て好感度はだだ下がりだ。
…てか、爆寨くんよくここまで見ているな。
てっきり女を侍らしているもんだから女好きなのかと思ったけど…どうやらそうでもないらしい。
「…水無川、絶対あいつ打とうな。」
『激しく同意。』
あんなやつゆるせん。
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作者名:アマミヤ | 作成日時:2023年8月18日 11時