余命宣告。【今日から俺は!!】 (ページ39)

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【喧嘩】ページ39

『っ、!!』

いつも通りに登っていたら、足が上がらずに思いっきり躓いてしまう。

ふわり、と体が浮いた感じがして、サァッと血の気が引いていく。

さようなら、血液。

手をつく暇は愚か、声すらもあげることができず、歯をぐっと食いしばって来る痛みをすこしでも和らげようとする。

｢本当、アホだな、っ！｣

『ぐぇっ』

三橋君がそう言った瞬間、ぐぃ、と制服を引っ張られ。

首が絞められたせいで唸るような声が出た。
...自分でも驚いた。

どん、と全体重が左足にかかる。

それを確認すると、あいつが頼んだ理由が分かったわ、と1つため息をついて手を離される。

『ぁぁぁ、ありがとう！！』

｢少しは気ぃつけろよ、お前は俺らとはちげーんだから｣

｢ぁ...｣

突然踏み込まれたく無いところに踏み込まれて、何も言えなくなる。

そしてすぐに、沈黙が訪れた。

違う？

そうだね、確かに違うよ。

人より少し体の自由が効かないのと、人より少し早く死ぬってとこ。

＿＿＿でも、それだけ(・・・・)なんだよ。