余命宣告。【今日から俺は!!】 (ページ38)

今日:23 hit、昨日:0 hit、合計:9,295 hit

【喧嘩】ページ38

『しくじった...終わった...』

下駄箱にたどり着いた瞬間に鳴ったチャイム。

『まだ良いか』を繰り返して話し続けた結果、こうなってしまった。

完全に遅刻だ。

どうしよう。

先生になんて言えばいいんだ。
転校1週間で喋っていて遅れた、なんて笑えないぞ。

｢...何やってんだお前｣

『ごめんなさい喋ってて遅れてしまいました』

即座に声がした方に頭を下げる。

やっぱ言い訳は良くないもんな、なんて思いながら、少しでも言い訳を考えていた自分に軽蔑の目を向けてやった。

嘘吐き。

｢いや先公じゃねぇよ。俺だわ。｣

『え？...三橋君だー』

｢棒読み。

ってか何、お前もう他校に友達なんて出来たのかよはえーな｣

そう言われて気付く。
そう言えば結構友達増えちゃってる。

...今の状況下では悪い性格だ。

『うん。私から話しかけてみた。

因みに谷川くんと三橋君がいじり倒してる今井くんの事だよ』

｢今井ｯｯ!?｣

あら不思議。

返事で犬猿の仲だと言うことが伺えた。

｢あいつには軽はずみな言動はするなよ、いいな｣

『軽はずみな言動なんて私知らないです。』

｢本当うぜぇなお前は！！｣

『きゃー怒ったー！』

そう言い残すと、その流れでダッシュで屋上に向かった。