【好きな人】 ページ28
『理子ちゃんってさー』
｢うん？｣
『三橋君好き？』
｢そっ、そそそんなわけないじゃない！｣
『図星じゃん』
あれから学校に向かうと、案の定午前の授業はほとんど終わっていて、
あっという間に昼休みになってしまった。
一応タチの悪い奴に絡まれた事にしておいたけれど、やはり罪悪感はある。
そしていつも通り理子ちゃんと屋上で駄弁っていていた。
少し前からふと三橋君の名前を出すとやけに饒舌になるなぁと思っていたから、
好きなのかなと思って思い切って尋ねて見ると、面白い程に動揺していた。
『いいじゃん、美男美女でお似合いだよ』と呟くと、理子ちゃんは顔を赤くして下を向いてしまった。
『ふふ。応援してる！』
｢＿＿っ咲良ちゃんは？｣
恥ずかしくなったのか、急に私に話を振ってきた。
こっちを見てきた顔はまだ少し赤みがあって、可愛いと思ってしまった自分がいる。
やばい、性別の壁越えそう。
...いやダメだよ。落ち着け自分。
『うーん、紅野かなぁ。』
｢前の学校の子？｣
『うん。幼なじみでもある！』
｢へぇー！なんかそう言うの憧れるなぁ｣
...あ、今気づいたけど、前の学校の子？と聞くって事は、理子ちゃんはあの事件を知らないのか。
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(作者の呟きです)
実際の所、理子ちゃんって紅野の事知ってるんでしょうか...。
とりあえず分からないので知らない事にしてしまいました。すいません。
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作者名：アポロ | 作成日時：2019年10月30日 17時
