余命宣告。【今日から俺は!!】 (ページ26)

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【真実】ページ26

嘘なんてつきたくない。

けど、迷惑をかけるのはもっと嫌で。

『違うよ、何言ってるの』

必死に笑ってみせる。

｢性格上そういうだろうけど、それは迷惑をかけたくないが為の嘘だ。

アイツは1人で抱え込むタイプなんだ。
だから頼む。アイツを支えてやってくれ。

頭を下げて言われたわ。｣

少し怒っているのか、ため息混じりにそう言われた。

『っ...』

あの紅野が、頭を下げて。
私はただ、下を向く事しかできずにいた。

自分が情けなくて。
胸の奥の奥に、痛みが走った。

何よりも痛い。

ぐっと唇を噛む。
このままだと、泣いてしまいそうだったから。

訪れた沈黙。

多分遅刻になるけど、この際そんな事はもうどうでもよかった。

｢だぁあ！こうなるから嫌だったんだよッ！｣

急な大声に、ビクッと体を揺らし、三橋君の方を見る。

｢いいか、よーく聞け！！
俺はな、お前の事なんかこれっっぽっちも興味はない！

お前の性格だとか不治の病だとか、どうｯｯでもいいんだよ！｣

突然吐き捨てられたその言葉。
それを聞いて、私は＿＿＿

『ふはっ』

笑みが溢れた。