余命宣告。【今日から俺は!!】 (ページ19)

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【過去と今】ページ19

家のドアを開けて、
ただいま、と小さな声で言う。

返事は無い。
まあ分かりきっていたことなんだけどさ。

私を引き取ってくれた叔母さんと叔父さんは、毎日仕事漬け。

2人とも忙しいらしい。

が、
月に1度ほど私の知らない間に帰って来ているらしく、

その度に手紙と5万円ほどが机に置いてある。

最初は1ヶ月に5万は多くね？私1人だよ？
と思った。

...今でも多いと思うよ。

ガス代とかはいつの間にか払われてるし。

食費もなんてったって1人分。
しかも私は元々あまり食べない民だから、
毎月4万円ほど余ってしまう。

だから1度、
｢こんなに要らないよ｣と書いた紙を置いてみたのだが、

持っときな、と帰ってきた。

ちなみに今も使わずじまいで貯まっているお金は少なくない。

それで助かる事といえば...

友達へのプレゼントが奮発できる事と、
ゲームがすぐに買える事くらいかな。

自分のために服とか買おう!!とかも思えない。

ゲームはすぐ買おうと思うんだけど、
そんなの毎日発売される訳ではないし。

そのせいで私の持っている服は、
4枚のジャージと制服、パーカー2枚ぐらい。

部屋着はジャージ、寝る時もジャージ。

出かける時もジャージか、パーカー。

...私って本当に女子高生なのかな、と疑問が浮かんだ。