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★復活 ページ18

みんなのAちゃんへの愛が詰まった金色のソウルをAちゃんの胸のあたりにそっと運んでいく。

僕が手を離すと、ソウルは輝きAちゃんの中へ入っていった。

***

あれ、私何してたんだっけ…
重たい体を持ち上げ、起き上がる。
たしか、ソウルをItにかざして、それから……

そこからの記憶がぷつりと途切れている。
しかも、ここは何処だろう。見覚えはなくて、ただ真っ白なだけの空間なのに、暖かくて安心する。

あ、そうか…
私、死んじゃったんだ…

元の世界に友達も家族も残して来てしまった。心配してるのかなぁ…。
それにSans達は無事だったのかが気になる。

私がぼんやりそう思うと、私の目の前にどこかの景色が映し出された。
ぼやけていたそれは、だんだんはっきり見えてくるようになった。

Itから分離したSans達の姿が見えた。
私はホッと胸を撫で下ろした。みんな無事だったんだ!

私1人の命で幾つもの世界線が救われたんだ。それならよかったのかな…?

そう思っていた時、FellがErrorに掴みかかったのが見えた。
どうやら私の死についてErrorを責めているみたい。
その他のSans達も私の亡骸を取り囲み涙を流している。
Inkまでもが今までに見たことがないほど悲しそうな顔をしていた。

私はみんなに涙を流してもらうためにこんなことした訳じゃないのに…
どうして…どうしてこうなっちゃったのかな…

「うわぁぁぁぁぁあああっ!!!!」

私が泣き崩れると、今まで見えていたSans達の景色は消えてしまった。

「待って!!みんな!行かないで!!1人にしないで!!!」
Sans達が見えていたところに手を伸ばしても、私の手は空を掴むだけだった。

大好きだったみんなが、いなくなってしまった。
もう会えないの…?
私はこれからどうなるの…?

そう思い途方に暮れていたその時。

私の胸の辺りから眩しい金色の光が溢れ出した。
そして私の体がどこかへと引っ張られていく。

「え、え!?どこに行くの!?きゃぁぁあ!!」
私の意識は、再びそこで途切れた。

***

「あっ!!みんな!Aが起きたぞ!!」
私が目を開けて一番最初に見たのは涙でぐしょぐしょの顔をしたSwap。

そのSwapの言葉を聞いて、他のSans達が雪崩込むようにして私のところにやってきた。

「よかった…本当に!
おかえり、Aちゃん!」

「Ink…それに…みんな…ありがとう…

ただいま!」

笑顔の戻ったInkに、私も笑顔で返した。

★別れ→←★器



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ぬん(プロフ) - この作品が自分の初めて見る占ツクの小説でした!!2年前位の事ですけどね,,,この作品に出会えて本当に良かったです!!! (2022年5月22日 22時) (レス) id: 10faccd952 (このIDを非表示/違反報告)
auずきの人 - ヴヴゥ泣き倒れシチャッタヨォォォォ神だーーーーー!!!!こんなァーーハッピーエンドーーーーずるいょよよょよ (2021年6月8日 21時) (レス) id: c54597a49c (このIDを非表示/違反報告)
みかん - うわああああああ!こんな神作作っていただきありがとうございますぅー! (2020年10月31日 20時) (レス) id: cd139ae848 (このIDを非表示/違反報告)
れい - こんなにいい物語を読ませて頂きありがとうございます!応援してます! (2020年7月29日 16時) (レス) id: 1655cf841d (このIDを非表示/違反報告)
木下 - 感動でしかないですううう!!!!これからも頑張ってくださいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!! (2020年5月16日 11時) (レス) id: 1f551fcc34 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ろーるけぃき | 作成日時:2018年1月28日 17時

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